エアコンが故障するのは仕方がないことです。
長年使っているとどうしても部品は劣化しますので、故障などが発生しやすくなります。
エアコンが故障した時はどう対処したらよいのか、そもそもエアコンの寿命とはどのくらいの経過年数なのでしょうか。
その辺を詳しく紹介します。
ぜひ参考にされてください。
目次
エアコン修理と買い替えはどちらが安い
夏はエアコンがないと熱中症の危険性があるため暑さを乗り切るためには必需品になっています。
エアコンの調子が悪い、この場合は修理するか、買い替えをするか悩むところです。
修理か買い替えかの判断基準はいくつかありますが、このふたつを先ずはチェックしましょう。
◇エアコンの使用年数
エアコンの使用年数は何年目でしょうか?初期不良がなければエアコンってそれほど故障しないことが多いです。
エアコンの不調は10年前後で出てくることが多いです。
一般的に8年以上使ったエアコンで不調が出てくる事が多いんじゃないでしょうか。
寿命はメーカーによっても違いますが、エアコンの部品の保存は10年というのが法律である程度決まっています。
一般的に部品は8年をすぎると製造はされないようです。
そういえば電化製品全般に言えますが10年もたつと部品がないため直せなくなる事が多いんです。
エアコンのメーカー保証期間も同じように10年が多いようですし、修理できるかできないかは10年を目安にするのが一般的です。
さらに10年以上使ったエアコンの場合、性能が落ちて効きが悪くなっていることもあります。
さらに新しいエアコンは省エネ効果が高く、電気代も安く済みます。
こういったことを考慮すると、古いエアコンを無理に修理するよりは買い替えのほうが安くなる可能性もあり良いのではないでしょうか。
購入後10年以上たっているエアコンの場合、買い替えを検討しましょう。
◇保証の範囲内かどうか
買って間もないエアコンの場合はきちんと修理してもらったほうが良いです。
1年間はメーカー保証が付いているので、保証期間内であればメーカーも丁寧に直してくれます。
部品の交換やフィルターの取り替え、故障原因によっては掃除やガスの充填などやってくれるメーカーもあります。
保証期間内だったら当然修理してもらいましょう。
通常の保証だとメーカーにもよりますが本体が1年間、冷媒機は5年の保証が多いです。
そこに販売店などの長期保証を付けている方もいると思います。
年、10年保証など、かなり長い保証期間をつけられるようになっています。
保証期間が長いとこれはこれで安心です。
保証がついているあいだは直せるなら直して使えるだけ使うという考えの人は多いでしょう。
保証期間は修理費用がまったくかからないという契約もありますが、修理費用の金額の上限が付いている場合もあります。
長期保証ではあるけれど、保証の限度額が年数とともに下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
そうなると修理費用が思ったよりもかかってしまうことになります。
そういった限度額の上限がある保証の場合、何度も故障する状態だとしたら修理費用が結構かかります。
修理してもエアコンの効きがすぐに悪くなってしまったりするということは、寿命の可能性が高いので買い替えた方が良いでしょう。
同じ長期保証でも内容によっては買い替えのほうが良いこともあります。
エアコン修理は自分で出来る
エアコンの修理は自分で出来るかどうかですが、結論からお話しすると、自分で修理をするのは専門知識がいるためにできないと考えておいた方が良いでしょう。
◇エアコンが不調の際に確認すべきポイント
コンセントを抜く
エアコンの不調を感じたら、はじめに行うべきなのがコンセントを抜くということです。
パソコンでトラブルが発生した時に、OSの再起動をすれば直ることがありますが、それと同じ考えでエアコンも再起動してあげることで元に戻るケースがあります。
エアコンには、室内機・室外機・リモコンのそれぞれに電機機器を制御するための小さなコンピュータが入っています。
これら3つのマイコンが互いに連携をとって、さまざまな機能をはたしています。
これらのマイコンを正常な状態にリセットするために、一度コンセントを抜いて通電しない時間を作りましょう。
5~10分程度置いてからコンセントを挿し、エアコンの電源を入れてみてください。
フィルターを掃除する
エアコンの室内機には、フィルターが装着されています。
フィルターには主にエアコン内のキレイな空気を循環させる・エアコン内へゴミや花粉、虫の侵入を防ぐという2つの大きな役割があります。
エアコンは室内の空気を循環させて冷たい風や温かい風を送っており、この空気の通り道にフィルターが装着されています。
したがって、フィルターが汚れなどで詰まってしまうと、空気の循環が悪くなり、エアコンの効きが悪くなるわけです。
ですから、冷房や暖房などエアコンの効きが悪いなと感じた時は、一度エアコンのカバーを開けてフィルターが汚れていないかを確認してください。
埃で汚れている場合、フィルターを取り外して水洗いなど掃除をすると、エアコンの効きが元に戻ることがよくあります。
室外機の周辺を掃除する
エアコンの室外機には、室内の熱を屋外へ排出する役割があります。
そのため、室外機まわりの空気の流れが悪いと、エアコンが正常に動作しなくなってしまうことがあります。
夏の暑い時期は、特に注意が必要です。
室外機の周辺に物が多くあり風の通り道がなくなっていないか、屋外へ出て確認してみてください。
◇修理を自分で行うのは難しい
暑い時期や寒い時期、エアコンが壊れたらすぐに直したいのは誰もが考えることでしょう。
自分でサっと修理できればお金もかからず楽なんですが、エアコンの修理は、素人がそう簡単にできるものではありません。
エアコンの修理を自分で行うことは、想像以上に難しいのです。
なぜかというと、エアコンの内部は複雑な構造になっていて、熱交換器やファン、モーター、基盤、センサーなど、さまざまな部品で構成されています。
単に部屋を冷やすだけと思いうかもしれませんが、エアコンの中にはコンピュータも内蔵されている繊細な家電なのです。
そうでなければ、室温や風向、風量などをリモコンなどや、自動的にコントロールすることはできません。
これらの部品が故障の原因になっている場合、部品交換や修理には相当な専門知識と技術力が必要となります。
そのため、個人でのエアコン修理はほとんど不可能です。
自分で直そうとして解体などをすると、より状態を悪化させ、かえって修理費用が増えてしまう恐れがあります。
エアコン修理を業者へ依頼
エアコンの修理を業者へ依頼する場合、周利費用以外でもいろいろと請求されます。
必要な修理費用を詳しく見てみましょう。
◇エアコン修理にかかる費用
点検にかかるお金
エアコンが故障したからと言って、すぐに業者を呼んで点検してもらうかは慎重に考えたほうがよいでしょう。
業者に点検してもらうだけでも、高い費用がかかることがあります。
故障内容によっては、自分で直せる場合もあることはあります。
余分なお金を払わないように注意しましょう。
エアコン修理の点検依頼をするなら、事前にかかる費用の概算見積もりを業者に出してもらってください。
点検費用は業者によって異なり、修理をすれば無料になる業者もあります。
確実に修理が必要なことが事前に分かっているなら、点検業者にそのまま修理をしてもらいましょう。
そうすれば点検費用は無料になるかーすもあります。
部品交換にかかるお金
エアコン修理は、部品交換が必要になることが多いです。
一般的に、一つの部品交換なら5,000円~15,000円が相場ですが、古い機種になると部品の在庫がない可能性が高いので、その場合は取り寄せになります。
取り寄せに余分なコストがかかることもありえます。
業者の出張費用
エアコン修理を業者に依頼するなら、業者に自宅に来てもらわなければいけません。
多くの修理業者は、点検だけでも出張費用がかかるようになっています。
出張費用の相場は2,000円~5,000円程度だが、自分で直せる故障なら業者に依頼すること自体勿体ないことです。
業者の出張費用は、エリアによって異なるのも特徴です。
業者の数が相対的に多いと低価格競争になるので、出張費用を安く設定しているところも多いです。
また大手チェーンと比較して、個人業者の方が出張費用は安くなっています。
◇こんな症状は修理
ブレーカーが落ちてしまう
エアコンは消費電力が多い家電です。
他に電気を使用していると、使用できる電力のキャパを超えてブレーカーが落ちることもあります。
単純に電力の消費が大きくなってブレーカーが落ちるのは故障ではなく電力不足です。
使用電力が低いにも関わらず、ブレーカーが落ちるときは故障の可能性が考えられます。
その場合のブレーカーが落ちる原因はエアコンが故障したことで漏電しているためです。
漏電しているエアコンを使用するのは危険です。
エアコンを使用するためには、まずは漏電の修理が必要になります。
漏電の修理には数万円の費用がかかるので、エアコンの機種によっては買い替えた方がいい場合もある。
冷房で冷たい風が出ない
冷房は設定温度と室温が近づくと冷たい風が出なくなります。
部屋が設定温度以上に冷えてしまうのを防ぐからできる機能です。
他にも室外機の周辺に物を置いていたり、部屋の広さにエアコンが合ってなかったりすると冷たい風が出なくなる可能性があります。
冷たい風が出ないからと言って、故障しているとは限りません。
部屋の広さにエアコンの性能が合っていて、設定温度を大幅に下げても冷たい風が出ないと故障が疑われます。
冷風が出ない故障の多くは、エアコン本体のガス漏れによるものがほとんどです。
霜が出ている場合はガス漏れのサインなので、修理業者に相談しよう。
暖房をつけても暖まらない
エアコンは冷房よりも暖房の方が効きにくいのが一般的です。
暖かい空気は軽いので、部屋の上側に溜まるようになっています。
冷たい空気は重いので部屋の下の方に溜まり、それが理由で冷房が効いていることを実感できるわけです。
これらの理由から、エアコンの機能が低いと暖房をつけても設定温度まで上がらないことがしばしばあります。
故障してない場合、温風は出ているはずです。
問題なのは暖房をつけているのに温風が出ていないときです。
ファンや熱交換器にゴミが溜まっているのが原因で、暖房が効かない可能性があります。
汚れやホコリが原因なら、清掃することで症状は改善します。
エアコン内で何か空回りする音が聞こえる
エアコンを稼働させてないときに空回り音がするのは、換気扇や強風が原因なので故障ではありません。
エアコンを稼働させ、内部から空回りする音が聞こえたらエアコン本体の故障の恐れがあります。
空回りの音は、ファンについているホコリがファンの回転と同時に当たることが主な原因です。
ファンのホコリを取り除いても、空回り音が消えない場合はエアコン内部のどこかが破損している可能性があります。
エラーコードやランプの点滅などを確認してから原因を調べましょう。
フィルターやファンの奥は、解体すると故障可能性が高くなります。
業者に依頼して点検してもらうことをおすすめします。
水滴が室内に垂れる
エアコンの内部は、温度変化が大きくなります。
空気が乾燥していても、急激な温度変化によって結露が発生してしまいます。
結露によって発生した水分は、ドレンホースを伝って屋外に排出されるようになっています。
水滴が室内に垂れるのは、ドレンホースに何らかの原因がある場合がほとんどです。
ドレンホースは結露した水だけでなく、ホコリやチリも一緒に排出されます。
ドレンホースの狭い内部は、ホコリやチリが詰まって水が逆流しやすくなります。
逆流した水が、室内に垂れるのです。
水の影響で機械が故障し、修理や買い替えが必要になることもあります。
リモコン操作ができない
エアコンの設定は、リモコン操作で行うのが一般的です。
リモコンが操作できないのも、エアコンの故障で多いからです。
リモコン操作ができないのは、単純に電池が切れている場合もあります。
センサーが壊れていると、リモコンを買い替える必要があります。
リモコン操作ができなくなったときは、リモコンの再起動をすると直る可能性があります。
リセットボタンが付いているリモコンならボタンを長押し、ボタンがないリモコンなら電池を抜いて10分程度待って彩度電池を入れます。
再起動して改善しないようなら、メーカーに相談してみてください。
エアコンの買い替えの安い時期
エアコンは安い電化製品ではありません。
安価な機種を選んだとしても、数千円では購入できません。
ただし、エアコン修理に数万円かかる場合は、買い替えた方が良いケースもあります。
それでも買い替えは高いので、なるべく安く手に入れたいというのが本音ではないでしょうか?そんなとにかく安くエアコンを買いたいと考えている人に知ってもらいたいのが、エアコンの販売価格は時期によって数万円も上下するという事です。
◇エアコンが一番安い時期
エアコンが一番安く購入できる時期はモデルチェンジ前なのです。
モデルチェンジとは、古いモデルに代わって最新モデルが販売されることです。
その時に古いモデルのことを型落ちと呼びますモデルチェンジ前にエアコンが安いのは、家電の販売店が最新モデルの発売前に、古いモデルを売り切ろうとできるだけ価格を下げるからです。
エアコンの発売からモデルチェンジまでの価格推移は、エアコンの価格が発売直後は高く、モデルチェンジ前が最も安い底値になることがわかりましたか?だから、モデルチェンジ前の時期を狙えばエアコンを安く購入できるのです!では、モデルチェンジ前というのは具体的に何月なの?と気になるところです。
これにお答えしたいのですが、モデルチェンジの時期はエアコンのメーカーやグレードによって異なります。
◇<エアコンが高い時期/h3>
エアコンの価格が高い時期は一体いつなのでしょうか?今まで紹介してきた各メーカーのデータから、価格が高い時期をまとめると以下のようになりました。
高グレードのエアコンは秋(10~12月)、中・低グレードのエアコンは春(2~4月)に価格が高くなります。
これは、それぞれの時期がモデルチェンジのタイミングであり、価格の高い最新モデルが販売されることが理由になります。
安くエアコンを買いたいのであれば、これらの時期を避けて新機種投入の前に購入することをおすすめします。
エアコン修理は安いのそれとも高いの?まとめ
エアコンが故障してから修理すべきか、買い替えるべきか、人それぞれの判断ですが、目安としていつまで修理をして、いつになったら買い替えなのかが分かったのではないでしょうか。
いざというときのためにも、知識として頭に入れておいてください。
必ず役に立つはずなのでしっかりと勉強しておきましょう。