エアコンを使っていると、一番のトラブルと言えばガス漏れではないでしょうか?
ほとんどの人が一度は経験したことがあるガス漏れですが、どのようにして解決してきましたか?
ガス漏れが発生した場合、自分で修理をすることもできますし、業者へ依頼してから修理することもできます。
実際には、自分で修理するのは相当大変です。
ガス漏れからあと思った場合は、プロの業者に依頼してガス漏れ修理を行ってもらった方が確実ですし安心できます。
目次
エアコンのガス漏れ・切れの原因
エアコンで冷却するにはガスが必要になります。
ガスがなくては冷たい風が室内機からでなくなります。
では、室内機から冷却風が出ない時に考えられる原因としてガス漏れやガス切れなどがあります。
詳しく見ていきましょう。
◇引っ越し時の施工ミスが原因
エアコンのガス漏れで一番多いのが引っ越し時や買い替え時の施工時のミスです。
引っ越し時にエアコンの移設を引っ越し業者に依頼している人も多いのですが、新居にエアコンを設置してしばらくすると、エアコンが冷えないなどのトラブルが良く起きます。
あなたは、何で突然冷えなくなったのだろう?と疑問に思うのではないでしょうか。
当然施工した業者に修理を依頼することになりますが、この時しっかりと覚えておいてもらいたいポイントがあります。
以前住んでいた家では問題なく使用出来ていたのに、新居に来た途端に冷えなくなるケースです。
これは非常に多いパターンで、その原因の殆どが施行ミスの可能性が考えられます。
新居にてエアコンを取り付ける際は室内機と室外機を配管で繋ぐ工程がありますが、この時にフレア加工と言われる作業が必要になります。
フレア加工は配管と配管を繋ぐために数ミリ単位での微調整作業です。
経験が長い職人さんは今までの経験をもとに感覚で行いますが、初めて間もない人や経験の浅い人が行うと失敗する確率が非常に高くなります。
また、それだけではなく配管と配管を繋ぐときには、必ずトルクレンチで締めるように決まっていて、締め付ける強さも数値で定められています。
ここは非常にシビアで微調整が必要になる個所なので、少しでもフレア加工や締め付けが甘かったりするとガス漏れの原因になってしまいます。
そのため、引っ越し時や新品購入時に冷えない、温まらないなどの不具合が生じた場合はガス漏れの可能性が非常に高くなります。
◇銅配管の亀裂や劣化が原因
良く、引っ越し時などで移設した際に配管が劣化しているから交換した方がいいですね~。
なんて事を施工業者から案内されることがあります。
エアコンの配管は一度取り外すと、原則交換した方がいいです。
しかし、移設の度に配管を交換していては高く付いてしまいますよね。
そこで、使用できると判断した場合は既存の配管を使い回しすることになります。
しかし、何十年も使用しているエアコンだと配管もその分劣化する事が多く、不具合が起きやすい場所です。
その一つに配管の亀裂があります。
当然、配管に亀裂が生じていたらその隙間からガスが漏れ続けるので、エアコンが正常に効かなくなります。
しかし、配管にはカバーが施されているので亀裂を。
見つけにくくなっています。
そのため、明らかに古い配管は新品配管に交換した方が後々トラブルにならずに済みます。
また、配管の交換をするタイミングはそんなにあるわけではありません。
主に引っ越し時にエアコンを移設するときが配管を新しくするベストタイミングと言えます。
◇製造時にメーカーのミスが原因
これはあまり事例として多くありませんがたまに起きる事例です。
メーカーの製造工程の途中で何かしらの原因でガス漏れすることがあります。
しかし、その場合不具合は早期発見できるので今まで全く問題なく使用できていた場合は、他に原因がある可能性が高いでしょう。
エアコンのガス漏れ・切れの確認
エアコンにとって正常に動くために欠かせないのが冷媒ガスです。
新品購入時には適量のガスが入っています。
ガスは目に見えないため、ガス漏れは気づかないうちに進行している可能性もあります。
ガス漏れをしていると、エアコンの効きは確実に悪くなります。
エアコンの効きが悪いと感じるようでしたら、次の手順でエアコンのガスを確認してみてください。
エアコンを冷房にして15分ほど運転させる・熱交換器や室外機からでている細いパイプに、真っ白い霜があるかどうかを確認・水分が付着しているかどうかです。
もし霜がついているのなら、ガス漏れしている可能性が高いです。
自分でも簡単に確かめることができるので、エアコンの効きが悪いと感じたら、一度確認してみると良いです。
エアコンのガス漏れ・切れの対処法
エアコンのガス漏れが起こっているときには、ガスを補充するだけでは問題は解決できません。
ガス漏れした原因を解決しなければ、ガスを補充してもまた漏れてしまい、エアコンがすぐに効かなくなります。
さらに、ガスはたくさん補充すればよいというものではなく正しい量を補充する必要があります。
エアコンの効き目が悪くなっているのであれば、ガス漏れの可能性は高く、配管接続のやり直しも必要になってきます。
エアコンを買ってから3年以内であれば、接続のやり直しだけで済む可能性は高いのですが、古いエアコンなら配管自体が硬くなっていたり、破損している可能性もあるため、接続のやり直しだけでなく配管自体を交換する必要が出てきます。
さらに重要なのは、ガスを補充する量です。
実はガスがどれくらい漏れたかを知るのは大変難しいのです。
そのため、ポンプを使い一度ガスを全部抜き取り、新たに規定量を入れるのが一番確実なやり方です。
このやり方は真空引きガスチャージと呼ばれており、古いエアコンならこのやり方の方が確実です。
◇ガス漏れ対処法:実践編
それではガス漏れ時の対処方法を見ていきましょう。
ガス漏れの対処には工具が必要になるので、業者以外で持っている人も少ないと思います。
ホームセンターでも販売しているので、チャレンジしてみてください。
配管接続部をトルクレンチで外します。
その前に注意点があり、いきなり配管を外してはいけません。
ポンプダウンと言う作業が必要でガスを回収してから行う必要があります。
ポンプダウンって何なの?と思う人もいると思いますが実は凄く簡単です。
エアコンポンプダウンの方法を参考に作業していきます。
配管を外したらパイプカッターを使って銅管を切断します。
切断面に凹凸が出来ないようにきれいに切断してください。
フレア加工の良しあしは切断で決まると言っても過言ではありません。
銅管は、まっすぐに伸ばしてから切断します。
丸まった状態で切断すると切り口が斜めになってしまいます。
斜めにカットした場合は楕円フレアになるので、冷媒漏れの原因に繋がります。
続いてフレアツールというものを使ってフレア加工します。
フレア加工時にフレアナットを入れ忘れることがたまにあるので入れ忘れないように気をつけましょう。
また、ここが非常に重要な工程で、加工が大きすぎても小さすぎてもダメで、丁度いいサイズがあります。
フレア加工が出来たら次は接続していきます。
このとき、必ず専用のトルクレンチを使用して締めてください。
締めつける強さが決まっていて、締め付けが甘いとガス漏れしてしまいます。
また、強すぎても加工部分が変形してしまってガス漏れの原因になります。
よって、適切な強さでトルクレンチを使用して締めることを心がけておきましょう。
次に、室内機側の接続部を確認します。
室内機側の配管も室外機側と同様に同じ手順でフレアを再加工していきます。
ただ、室内機側は室内機を外さないと作業が出来ないことがほとんどなので、自分で行うのは大変です。
その場合はやはり、施工業者に依頼するのが最善な選択肢と言えます。
エアコンのガス漏れ・切れ起こるとどうなるの?
エアコンの室内機からは配管が出ていて、最終的に室外機と繋がっています。
その配管を通じて室内機と室外機の間を行き来しているのがガスです。
このガスは室外で圧縮され、ガスは最終的に液体になります。
そして室内機へ行ってから気体になります。
そうすると室内機の空気は冷たくなり、室外機の空気はその分熱くなります。
エアコンは部屋の室内機側の熱を外の室外機が側へと運ぶのに、ガスが必要となります。
ガスが不足するとエアコンは動いていても空回りし、電気代がかかっているわりに効きが悪くなります。
このようにガスがなくてはエアコンの機能が正常には働かないため、不足してしまうと、エアコンが効かなくなるのです。
また、エアコンのガスを確認してもガス漏れが見当たらない場合は、室外機が動いていない可能性があります。
その場合は室外機の故障も考えられるので、エアコンをつけた状態で確認すると不具合を見つけられる可能性があります。
他にもエアコンにホコリが溜まっている可能性もあります。
何か月も掃除していないのなら、一度掃除をしてみてると正常に動くかもしれません。
エアコンでよく起きるトラブルとは?エアコン修理は簡単なの?まとめ
エアコントラブルの中でも一番多いと思われるガス漏れ修理に関するやり方などを詳しく紹介してきました。
一度ガス漏れが発生すると、ガスを補充しなければエアコンは正常に動作しなくなります。
エアコンのガス漏れ時の対処法がわかったのではないでしょうか。
次のガス漏れ修理に役立ててください。