エアコン修理や設置をするときに必要な資格というものがあります。
資格を持っていなければ設置工事や修理はできません。
エアコンに何かトラブルが発生した時には、資格を持っている業者へ依頼しましょう。
空調設備に必要で取得できる資格について詳しく紹介します。

エアコン修理をする前にメンテナンスが大切

エアコン修理をする前にメンテナンスが大切

空調設備を正常に稼働し続けるには、定期メンテナンスを行っていかなければなりません。
メンテナンスの必要性・タイミング・法定点検・メンテナンスをしないとどうなるか詳しく説明します。

◇メンテナンスの必要性

オフィスビルなどでは特にエアコンなどが急に故障してしまうと、オフィスビルや商業施設・工場の最適な環境が維持できなくなります。
室内が異常に暑くなる・寒くなるという事態になります。
空調設備に使われている部品は経年劣化します。
突発的に故障も起着たりするのでそれを防ぐためにも、定期メンテナンスは必要不可欠です。
きちんと定期的なメンテナンスを行っておけば、劣化している部品を壊れる前に交換でき、早めの対処ができます。
また、それが空調設備の寿命を延ばす・ランニングコストの削減になるなど、さまざまなメリットがあるのです。

◇どんなときにすべきか

定期的なメンテナンスはもちろんのこと、空調設備がいつもと違うかなと感じた場合、すぐに点検をする必要があります。
たとえば、温度・湿度の設定どおりに稼働しない・空調設備から異音がする・運転が途中で停止する・水がもれているなどが以上の現象です。
できるだけ早く異変に気づくためにも、毎日状態をチェックしておかなければなりません。

◇法定点検

平成27年4月1日に施行されたフロン排出抑制法により、業務用の空調機器を所有・管理している人は、定期点検をしなければいけないように義務づけられました。
高い温室効果を持つフロン類の機器は、オゾン層破壊や地球温暖化につながる物質を排出しているためです。
そのため、排出を少しでも抑えるために、法定点検が必要と判断されたのです。
業務用の空調機器(ビル空調用ターボ冷凍機・パッケージエアコンなど)は、年に1回、または3年に1回の定期点検をしなければいけません。

エアコンのメンテナンス

エアコンのメンテナンス

それでは、実際に、空調メンテナンスはどうすればいいのでしょうか。
方法や作業手順・頻度・実施者について詳しく紹介します。

◇どんな方法があるか

空調設備のメンテナンスは、簡易点検と定期点検の2つの方法があります。
簡易点検は、すべての業務用冷凍空調機器が当てはまり、基本の点検は目視による外観点検です。
室内に取りつけられている業務用エアコンなどの設備を直接目で見て、異常がないかどうかを確認します。
何らかの異常に気づくためにも、事前に空調設備の仕組みや構成を把握しておかなければなりません。
そして、もう1つの定期点検では、目視確認のほかに、機器の運転状況の記録を見て、発泡液・蛍光剤で異常がないかどうかを確認することです。
ほかにも、水漏れの有無や配線の損傷などもチェックするのです。

◇作業手順について

具体的な作業手順は、設備機器の種類や点検内容によって異なります。
ほとんどの場合は、室外機や業務用エアコンのカバーを外して、内部を点検していきます。
圧縮機(コンプレッサー)の圧力点検とは、専用の圧力計を使用して、圧力の正常値のチェック・異常音の有無・圧力機自体の起動状態の確認などを行い、室外機・室内機の点検は、配管のガス漏れや損傷の有無、内部の減圧装置の点検・熱交換器の点検:汚れや異臭の有無・部品や配管に異常が見られた場合は、すぐに交換作業を行います。
汚れがある場合は、キレイに洗浄するなど、エアコンの状態によって作業内容が異なります。

◇頻度について

簡易点検は、1年に4回、季節が変わり目に行います。
なぜなら、季節によって、温度・湿度の設定を変える実用があるからです。
切り替えを検討したときに実施しましょう。
定期点検の場合は、空調設備が50キロワット以上の場合は年に1回、7.5~50キロワットの場合は3年に1回の実施が一般的です。

◇実施者

空調設備の点検が義務づけられている人はだれかというと、管理者になります。
フロン排出抑制法によると、第一種特定製品の管理者が行うことになっています。
空調設備を持っている者・レンタル契約で管理責任を保有している者などがそれにあたります。
ただし、実際に点検を行う者は、空調設備に関する専門知識を持っていなければいけないのです。
電気工事・管工事などが必要となるため、電気工事士・冷凍機械責任者などの資格が必要となります。

エアコンの取り付け時のトラブルと資格がないとできないこと

エアコンの取り付け時のトラブルと資格がないとできないこと

エアコンの取り付けの際に資格が必要になるのは、電気系統の工事が必要になるときです。
電気の工事が必要な作業を行うには、電気工事士の資格を持っていなければいけません。
電気の工事とは、以下のような作業です。

◇資格がないとできないこと

エアコン修理など資格がないとできないことには5つあります。
内外接続線を直接壁や天井などに固定する・内外接続線の保護装置を取り付ける・内外接続線同士を接続させる・コンセントの増設・移設・切り替え・使用電圧が600vを超えるエアコンの設置となります。

◇エアコンを取り付けるときに起きやすいトラブル

配管パイプ用の穴を開けたら、柱や筋交いを傷つけてしまいます。

家の柱や筋交いは、耐震上でとても重要な役割を果たしている大切なものです。
エアコン設置中に万が一、柱や筋交いに穴を開けてしまった場合、家が倒壊するのを防ぐために大規模な改修工事が必要になります。
時間とお金を消費することになるので、穴を開ける場所に柱や筋交いがないことが確実にわかっている場合以外は、素人がじぶんで行うのではなく業者に依頼しましょう。

エアコンの真空引きが上手くいかず、冷媒のフロンガスが漏れる
真空引きは、エアコン取り付け工事の中でも重要で、エアコンの内部に充満させたフロンガスを正常に機能させるために必要不可欠なものです。
真空引きで失敗すると、室外機の内部に水滴が残ったり、冷媒のフロンガスが漏れたりすることがあります。
その結果、エアコンから冷たい風が出てこなくなったり、故障したりします。
難易度も重要度も高い作業なので、自信のない人は業者に依頼しましょう。

コンセントの電圧に合わない電圧のエアコンを購入してしまう
エアコンとコンセントには、電圧がそれぞれ決められていて、合わない電圧のエアコンを接続すると、どちらかが故障してしまう可能性があります。
エアコンをコンセントに接続する前に確認し、電圧が合わない場合はコンセントの変換をしなければいけません。
コンセントの変換をするには、電気工事士の資格が必要なため、業者に依頼してください。

設置が完了したがエアコンが動かない
自分では取り付け方の手順どおりに作業したつもりでも、実際には配線が間違っていたり、知らない間にどこかを壊してしまったりすることもあります。
なにか失敗したという心当たりがない場合は、業者に相談して修理してもらいましょう。

空調メンテナンスに必要な資格

空調メンテナンスに必要な資格

空調設備のメンテナンスに必要な資格は、たくさんあります。
何の機器を扱うのか、どんな内容の作業を行うかによって、必要な資格も変わってきます。
空調メンテナンスに関係する資格をいくつか紹介します。

◇冷凍機械責任者

空調設備の管理・メンテナンスに最も役立つ資格といわれているのが、冷凍機械責任者です。
業務用の空調・冷蔵庫・冷凍庫の管理ができる資格です。
冷凍機器を管理するだけでなく、高圧ガスを製造する施設での保安業務ができます。
資格種類は、第1種~第3種があります。
それぞれ、扱える冷凍機器の区分が異なるので注意してください。

第1種はすべての製造施設における保安が可能です。

第2種は300トン以内の冷凍機器の保安が可能です。

第3種は100トン以内の冷凍機器の保安が可能です。

◇電気主任技術者

空調設備は電気工事を行うこともあります。
そのため、電気工事が行える資格を取得しておくと、業務用の電気設備の保守点検が可能です。
電気主任技術者は、工場・ビルなどの配線工事ができます。
工事・保守・運用など保安監督の立場として働ける資格です。
電気主任技術者の資格種類は、第1種~第3種があります。
こちらも、種類によって扱える電圧が異なるので注意してください。

第1種はすべての事業用電気工作物です。

第2種は電圧が17万ボルト以内の事業用電気工作物です。

第3種は電圧が5万ボルト以内の事業用電気工作物です。

◇電気工事士

電気主任技術者と同じように、電気工事士もビル・工場などの電気設備で工事が行える資格です。
電気主任技術者と異なるのは、保安監督ではなく、電気工事だけを行う資格です。
第1種・第2種があり、それぞれ扱える工事内容が異なるので要注意です。

第1種は第2種の範囲と最大電力500キロワット以内の工場・ビルなどの工事に従事できます。

第2種は一般住宅や店舗など600ボルト以内の受電設備工事に従事できます。

◇ボイラー技士

燃料の燃焼で生み出した熱で水蒸気やお湯にする熱源機器を扱うためには、ボイラー技士の資格がなければいけません。
ボイラーの設置・定期検査は、必ずボイラー技士を取得している人が行わなければなりません。
ボイラー技士の資格種類は、特級・1級・2級があり、それぞれ扱える範囲が異なります。

特級ボイラー技士はすべての規模の伝熱面積が可能です。

1級ボイラー技士は伝熱面積が500平方メートル未満です。

2級ボイラー技士は伝熱面積25平方メートル未満です。

エアコン修理だけじゃない!空調設備で必要な資格とは?まとめ

まとめ

エアコンを含めた空調設備の定期的なメンテナンスなどを行うために必要な資格について詳しく紹介してきました。
どの資格がどのような作業ができるのかがわかったのではないでしょうか。
エアコン修理が簡単いできることではないという事も理解できたのではないでしょうか。

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