目次
エアコンが故障しないようなお手入れ
夏が近づいてくると暑さを感じる日も多くなり、5月の大型連休が終わった頃からエアコンを使いたくなる日が徐々に増えてきます。
そこで、夏の本番を迎える前に、エアコンが今シーズンもしっかり動いてくれるかどうかを確かめましょう。
◇室内機の手入れ
エアコンのスイッチを入れてみる前に、必ず自分でできる手入れを行っておきましょう。
まず電源プラグをコンセントから抜き、プラグ周りのホコリなどをしっかり落とします
もちろん、室内機周辺にもホコリがついていることがあるので、ハタキやハンディタイプのダストワイパーなどでしっかり落としてください。
その後、掃除方法は取扱説明書やメーカーのWebサイトなどを参照しながらフィルターを外して、汚れを清掃します。
◇室外機の手入れ
エアコンは室内機と室外機でセットとなっています。
室内機だけでなく、室外機周りの様子もしっかり確認しておきましょう。
室外機の周囲に物が置かれている状態では、エアコンの動作に支障をきたす可能性があります。
室外機近くの物は移動させ、雑草やごみなどがあれば除去してください。
また、室外機の下部には、室外機内部に水がたまることを防ぐための小さな水抜き穴が設置されています。
水抜き穴にごみなどが溜まると、室外機が故障する可能性があります。
水抜き穴を確認し、ごみが詰まっている場合は取り除いてください。
◇継続して動作するかを確認
ただエアコンのスイッチをONにして、電源が入ったというだけでほっとしてはいけません。
しばらく稼働させてみて、異常や悪臭なく夏であれば冷風が出るかどうかを確認しましょう。
電源は入ったものの、動かしているうちに不調やエラー表示が出てくる場合もあり得るからです。
さまざまな運転モードを試してみて、正常な動作をするかを確認しましょう。
エアコンの冷房効果の動作確認
エアコンの電源が入って動作しても、ガス(冷媒)が抜けていれば冷房効果は十分に得られません。
ガスが抜けているかどうかを判断するための簡易的な方法として、吸気口から出てくる冷気と、吹き出し口から出てくる冷気の温度を比較するという方法があります。
次の手順に従い、確認してください。
1.小さな長方形にカットしたティッシュとピンセット、温度計を準備する、2.エアコンの温度を最も低く設定した状態で15~20分動作させる、3.ピンセットでティッシュをつまみ、エアコン本体周りでティッシュが吸い付く場所を探す(その場所が「吸気口」にあたります)、4.吸気口の場所が分かったら、吸気口と吹き出し口の温度をそれぞれ測定するという手順になります。
この手順で、各箇所に数分間ほど温度計を当てて計測して、吸気口の温度から吹き出し口の温度を引いた温度が8℃以上であれば、冷房がきちんと動作していることになります。
吸気口の温度と吹き出し口の温度にあまり差がない場合、エアコンのガスが漏れている可能性が高いです。
家電修理業者に現状を伝え、修理を依頼しましょう。
エアコンの動作確認時に故障!
夏が近づいてきて、一度エアコンの動作を確認しようとしてエアコンのスイッチをオンにしたときに、全く動かないという事はよく起きます。
その時に修理を依頼する業者選びは慎重にしましょう。
慌てて依頼するのではなく確認できることは全て確認してから依頼しましょう。
◇ピクリとも動かない
電源を入れているのにピクリとも動かない場合は、基板が壊れている可能性があります。
基板単独で壊れることはあまりないのですが、近くに雷が落ちて運悪くエアコンに一度に大量の電流が流れたりするとこうなります。
◇冷房または暖房のどちらかだけできる
冷房または暖房のどちらかは効くのに、もう片方が効かないという場合は、四方弁という部品がありそれが壊れている可能性があります。
エアコンはこの四方弁で冷房と暖房の回路を切り替えていますが、これが壊れて正しく動作しなくなると、冷房または暖房のどちらかしかできなくなり、壊れ方によっては両方効かなくなることがあります。
◇修理の依頼先
業者にエアコンの修理をしてもらうには、まずは、エアコン修理をどこの業者に依頼するかを決めなければなりません。
その際にどこにお願いするのか誰もが悩むでしょうが、修理の依頼先をおすすめ順に並べると次の通りとなります。
1番目は、実際に買ったり施工してもらったりしたところです。
大手家電量販店だったり、町の電気屋さんだったり、まずはエアコンを購入したところに相談してみましょう。
2番目は、もし自分が住んでいるところが賃貸のアパートやマンションであれば、その管理会社です。
特に、エアコンを自分で買った訳ではなく、部屋の設備として最初からついていた場合は、管理会社に最優先で連絡しましょう。
契約内容によっては点検費や出張費が無料になる場合もありますから、合わせて確認してください。
3番目は、エアコン修理のプロのサービス業者に依頼することができます。
インターネットで調べると、自分の住んでいる地域のエアコン修理業者が分かるはずです。
また、地域情報誌などの広告で紹介されているかもしれないのでチェックしてみてください。
そして最後は、エアコンメーカーです。
エアコンの修理は基本的にはメーカー自身では行っていなくて、エアコン修理業者に依頼する形となっています。
メーカーが客さんから修理の依頼を受けると、客の住所の近くの提携している修理業者を見つけて、そこに行ってもらうようにお願いすることになります。
そうすると、自分自身で直接依頼するときと比べて、メーカーが一つ間に入るのでどうしても依頼してから作業までの時間が掛かってしまいます。
そのため、メーカーに修理を依頼するのは、どうしても頼むところが見つからない場合の最終手段にした方が良いでしょう。
◇修理依頼前に確認すること
修理してもらうところが決まったらそこに連絡しますが、修理を依頼する前に次の点を確認しておきましょう。
お客さんにとってもエアコンの修理業者にとっても、一度の対応でエアコンが直ることに越したことはありません。
そうできるように、エアコンの修理業者は予めお客からもらった情報を元に、ある程度壊れている可能性のある部品を事前に準備してから修理に向かうはずです。
そのため、依頼するときはいま直してほしいエアコンの状況を正確に伝えることは、とても大切なことです。
誤った情報を伝えて修理出直しになったら、誰も得をしませんからね。
ちなみに、エアコンの型式はエアコンの下の方に記載してあります。
注意したいのは、エアコンの型式はリモコンに書いてあるものではありません。
リモコン書かれている型式はあくまでもリモコン自身の型式で、本体の型式とは違います。
そしてリモコンはいろいろな機種で共通の場合が多いので、リモコンの型式を伝えても、そこから本体の型式を判断することはできません。
症状別エアコンの修理費用
エアコンは故障の症状によって修理すべき部品が1ヶ所ではなく数ヶ所の場合があるため(修理する部品の数は実際にエアコン修理事業者に見てもらわないとわかりません)、症状と修理する部品によって修理費用が変わってきます。
そのため、症状や原因によっては安く抑えられたり、買い換える方がお得になったりすることはあります。
◇リモコンの操作が効かない
リモコンの修理にかかる費用は、約9,000円から約35,000円です。
受光基板というリモコンの指示を感知する部品は約9,000円から約20,000円で済みます。
しかし、リモコンの基板が故障してしまった場合には約20,000円から約35,000円かかってしまいます。
◇電源が全く入らない、すぐ止まる
エアコンの電源が全く入らない場合は、エアコン本体の修理が必要になります。
修理費用は、約9,000円から約35,000円です。
温度ヒューズというエアコンから出る風温を調節する部品が原因であれば。
約9,000円から約19,000円程で済みます。
しかし室内基板が故障している場合は約20,000円から約35,000円費用がかかります。
◇風が出ない
エアコンから風がでなくなった場合の修理費用は、約9,000円から約130,000円というのが一般的です。
風が出なくなった原因が熱交センサーという部品であれば修理費用は約9,000円から約18,000円で済みます。
しかし、冷凍サイクルという仕組みがありそれの故障であれば、修理費用は約60,000円から約130,000円と相当な金額がかかってしまいます。
修理の方が、工事費を含めた買い替えより高くなることもあるので、買い替えを検討しても良いでしょう。
◇室外機が動作しない、止まる
室外機が動かなかったり、運転してもしばらくすると止まったりする場合の原因としては、基板や配線の劣化、またはゴミや石が混入したための破損などが主な原因です。
修理費用は、約9,000円から約120,000円と幅広くなっています。
故障の原因が室外機のセンサーの場合は、約9,000円から約18,000円で済みます。
しかし、冷凍サイクル修理であれば100,000円以上かかってしまいます。
100000円ともなると、修理の方が工事費を含めた買い替えより高くなることもあるため、買い替えを検討した方が良いでしょう。
◇自動清掃ができない
自動清掃の機能を使用しているときに、通常時より格段に大きなこすれるような音がする場合は、故障の可能性が高いです。
修理代は、約5,000円から約28,000円程度です。
フィルターの修理は約5,000円から約19,000円程度で済みます。
しかし、エアコン内のダストボックスが故障原因の場合は約12,000円から約28,000円と若干高くなっています。
それでも、修理する方が安く済むので、買い換える必要はないでしょう。
◇ルーバーが作動しない
ルーバーが作動しない場合は、ルーバー自体かルーバーのモーターが故障している可能性が考えられます。
ルーバー自体の損傷の場合は、自分でも修理できます。
ルーバーの修理費用は、約5,000円から約25,000円です。
ルーバー自体に原因がある場合は、約5,000円から約15,000円で済みます。
しかし、ルーバーのモーターに原因がある場合は、約10,000円から約22,000円かかってしまいます。
それでも、修理する方が安く済むので、買い換える必要はないでしょう。
エアコンの季節到来!エアコンのスイッチを入れて動作確認、全く動かないどうしよう?まとめ
エアコンの季節になる前の動作確認方法や、確認後に何か異常があった場合は、原因や故障個所別の修理費用について詳しく紹介してきました。
まだ、何も故障がないよという人も、いずれ何らかのトラブルが発生する可能性があるので、その時の参考になる情報なので、理解しておいて損はありません。