エアコンを使っているときに、引っ越しなどでエアコンの取り外しと取り付け作業をするときに、ガス漏れが発生することが良くあります。
それだけではなくエアコンのパーツで経年劣化してひびが入ったところからガス漏れが発生することもよく起こります。
ガス漏れの原因をしっかりと把握して、その原因にあった修理を行ってください。
目次
エアコンからガスが漏れる6つの原因
エアコンのガス漏れには何らかの原因が必ずあります。
今回はそのガス漏れの原因を6つ紹介します。
◇引っ越し時のエアコン取り外し/取り付けでミス
引っ越しなどでエアコンを取り外したときや取り付けたときに、接続に不備があるとガス漏れが発生してしまうこともあります。
使用し始めて1年ほどでガス漏れの症状が出始めます。
◇銅管・内部配管に劣化や腐食
エアコンを長年使用していることで、銅管や内部配管に劣化や腐食が生じ始めます。
そこから銅管や配管に亀裂が入れば、亀裂の隙間からガスが漏れてしまいます。
◇バルブのパッキンが劣化
エアコンを使用していると、バルブのパッキンが変形することもたまにあります。
冷媒はバルブを開いて配管内に送られます。
そのため、バルブ部分が変形するとそこからガスが漏れてしまうことがあります。
◇コンプレッサー内の金属がすり減っている
コンプレッサーの中には金属板が入っています。
長くエアコンを使用していると、この金属板が摩耗してからキズができてきます。
そのキズの部分からガス漏れが起こることがあります。
◇冷媒管の接続部のひび割れ
冷媒管の接続部分は移設時などの作業をすることで、ガス漏れが起こりやすい部分でもあります。
フレア加工の不良、フレアナットのひび割れなどが原因でガス漏れが発生します。
しかし、フレアを一度外してしまうとフレア加工をやり直さなければいけないため、注意しなければいけません。
◇エアコンの製造段階でミス
製造段階で何らかのミスが発生してガス漏れが起こることも、ごく稀ですがあります。
しかし、製造段階での不具合の場合は、エアコンを使用し始めてすぐに症状が出始めるため、これまで使用できていたという場合はそのほかのことが原因の可能性が非常に高くなります。
もし、使い始めた頃から調子がおかしい場合は、不良品の家の制があるのでメーカーへ問い合わせてみましょう。
ガス漏れ修理依頼時の流れとチェック事項
エアコンが効かないで、業者に修理を依頼しようと思うときは、かならずそのエアコンの冷媒種類と冷媒量を確認しましょう。
まずは、通常のエアコン工事依頼時に行うときに必要な作業と同じようにエアコンの型番と設置状況を確認します。
冷媒種類ですが、現在、家庭で使われているのは主にR410AとR32のエアコン(古いエアコンではR22もあり)です。
業者もそのガスを用意する必要があったり、量により業者から請求される修理費が変わることもあります。
ガス漏れ修理を頼んだのに現場でこのガスは持っていないと言われてもお互い困りものです。
冷媒ガスの種類と規定量は室外機の側面に記載があるので確認しておきましょう。
◇洗剤や冷媒ガス検知器で原因箇所を特定することも可能
洗剤での特定方法
家にある中性洗剤を水で薄め、配管の接続部分にかけます。
接続部分に隙間があり中から冷媒が漏れている場合は、洗剤水をかけた部分にどんどん泡ができていきます。
泡が確認できた場合は、冷媒が接続部分から漏れているということになります。
このとき、冷媒が勢いよく漏れている場合は洗剤が泡にならないことがあるため注意して確認してください。
ガス検知器での特定方法
配管カバーにガス検知器の先が入るほどの穴を開け、ガス検知器の先っぽを挿し込みます。
ガスが漏れている場合は検知器が音と光で知らせてくれます。
簡単に検知できるうえ、ガス検知器は安価で通販でも手に入れることができるため、試してみるとよいでしょう。
◇室内機の接続部分の確認
室内機の接続部分は、配管が太くなっている場所です。
だいたい室内機から1m以内にあります。
接続部分はビニールテープや断熱材で覆われているので、それらを一旦切る必要があります。
中には一緒に電気の配線なども入っていて、一緒に切らないように注意しましょう。
室内機の接続部分は一番ガス漏れをしやすい箇所でもあります。
しかし、その確認方法は難しく、誤って大切なケーブルまで傷つけてしまう可能性もあるため、無理をして確認するのは避けたほうが無難でしょう。
ガス漏れのエアコン修理方法
ガス漏れの原因箇所はいろいろあります。
どの部分が原因なのかによって、修理方法も変わります。
ここではガス漏れが起こった場合、どのような修理が必要なのかを原因別に詳しく紹介します。
◇施工ミス、室外機を動かした場合
そもそも施工したときに配管が変形した場合や、室外機を無理に動かしたためにガス漏れが発生してしまった場合は、配管接続を修理する必要があります。
配管接続が直ったら冷媒ガスを追加します。
移設工事時のトラブルでガス漏れが起こったときは、移設業者へ連絡しきちんと対応してもらいましょう。
◇バルブ不良、内部配管腐食
そもそも施工したときに配管が変形してしまった場合や、室外機を無理に動かしたためにガス漏れを起こしたという場合は、配管接続を直さなければいけません。
配管接続が直し終わったら冷媒ガスを追加します。
移設工事時のトラブルでガス漏れが起こったときは、移設業者へ連絡して対応してもらいましょう。
◇修理よりも買い替えを選ぶのもあり
エアコンにはさまざまな部品が使われていて、大切なケーブルなどが隣り合っています。
無理に動かすことで部品が変形してしまう可能性もあるため、修理を行うのは素人ができるような簡単な作業ではありません。
また修理が正確にできなければきちんとガス漏れを直すことができず、改めて修理しなければならないこともあります。
修理が困難だと思われる場合は、買い替えるのもよいでしょう。
ガス漏れの原因の中には長年使用し、部品が劣化しているというものもあります。
ガス漏れを起こした部分を修理してもほかの部品も経年劣化しており、また修理が必要になることもあります。
修理よりも費用はかかってしまいますが、新しいエアコンに買い替えるのもいいでしょう。
ガス漏れ修理は自分で?それとも業者?
ガス漏れを起こしているとわかれば、修理をしなければなりません。
エアコンの修理は自分でできるものなのでしょうか。
ここでは、自分で修理をする場合にどのような危険があるのか、ガス補充は素人でも行うことはできるのか、そして、業者へ任せるメリットについて紹介します。
◇自分で修理を行う危険性
ガス漏れを起こした際、ガスを補充するだけではなく、ガス漏れを起こしている原因を解決しなければいけません。
そのためにはガス漏れが起きている場所を見つけなければいけませんが、室内機の接続部分が原因の場合、個人で特定するのはできないでしょう。
ガス漏れの原因の箇所を修理した後はガスを補充しなければいけませんが、ガスを適正量に補充するにも、それなりの技術が必要になります。
これらの工程を少しでも失敗すれば、最悪エアコンが使えなくなってしまうこともあります。
技術を要する作業ですので、これらの作業は自分ンですのではなく、業者へお任せするのをおすすめします。
エアコン修理で大変な蓮漏れ!プロが教える注意点まとめ
エアコンのガス漏れはよく起こるトラブルです。
そのガス漏れの原因や修理方法、そして自分で出来るものなのか、それとも業者へ依頼しなければいけないことなのかについて説明してきました。
ガス漏れの原因を把握してから正しい修理をしてガスの補充をすれば、エアコンは復活するという事がわかったのではないでしょうか。