エアコンのガス漏れはよく起こることです。
ガス漏れが起こりやすいエアコンとはどういうものなのでしょうか?これさえ知っていれば対策ができます。
ガス漏れを早期発見できて、その対策をすることで生活に支障を及ぼすことはほとんどありません。
エアコンのガス補充をできるだけ早く正確に行うための情報を詳しく紹介します。

ガス漏れの可能性があるエアコンとは!

ガス漏れの可能性があるエアコンとは!

エアコンの調子が悪いけれど、ガス漏れが原因かどうかわからない。
そんな人もいるでしょう。
そこで、ガス漏れが起きやすいエアコンの特徴について少し説明していきます。
自宅のエアコンの状態と比べながら確認してみてください。

◇故障しているエアコン

エアコン本体のどこかに故障している箇所があると、そこからエアコンのガス漏が発生するということが考えられます。
この場合の手順は、故障している箇所を修復してからガス補充をおこなうことになります。
ちなみにエアコンの耐用年数は約10年といわれているため、使い始めて10年に近い、もしくはすでに10年が過ぎている場合は故障の可能性を考えてみてください。

◇取り付け工事などで不備があったエアコン

エアコンの取り付けや移設をする際、エアコン本体が正しく設置されていなかったり配線作業がきちんとされていなかったりすると、ガス漏れが起きる可能性があります。
このようなエアコンはどこかが故障しているわけではないので、いくらガス補充をしてもすぐに漏れ出てしまいます。
エアコンの取り付け工事自体をやり直す必要があるでしょう。

◇配管が損傷しているエアコン

何らかの理由により配管が傷ついたり腐食したりした際に、そこからガスが漏れ出ることがあります。
配管にカバーがついていない場合や長時間直射日光にさらされている場合は劣化速度が早く、損傷しやすいといえます。
また修理工事で配管を新しいものに変えたときに、きちんとした取り付けができていないこともあります。

DIYできるとは限らない!冷媒ガスの種類

DIYできるとは限らない!冷媒ガスの種類

エアコンの冷媒ガスにはいくつか種類があり、自分でガス補充できるものとできないものがあります。
自宅のエアコンのガスがどの種類に当てはまるのか、しっかり確認していきましょう。

◇自宅のガスの種類を確認

〇R410a
この冷媒は、次に紹介するR32とR125を混ぜ合わせてできた冷媒ガスのことを指します。
2000年~2011年くらいまでのあいだに生産されたエアコンには、このR410aの冷媒が使われている可能性が高くなっています。
ガス漏れを起こした場合、これのもととなるR32とR125のバランスが悪くため、ガス補充の際は残りのガスをすべて抜ききってから新しいR410aを補充することになります。
もしもこの2つのバランスが崩れた状態でガス補充を行うと、エアコンが正常通りには効かなくなる可能性があります。
必要な器具などをそろえ、正しい補充方法をマスターすれば自分でガス補充することもできます。
具体的なガス補充の手順については次で解説します。

〇R32
この冷媒は2012年ごろから現在までの主流となっています。
このあいだに生産されたエアコンには、このR32の冷媒が使われています。
含まれている成分はR32のみとなりますが、燃焼性(特定の条件下では燃える可能性)があるため自分でガス補充をおこなうのはやめておきましょう。
エアコンの修理業者に依頼すればガスを補充してもらえます。

R454C
この冷媒は、エアコンメーカーが2019年から各採用を始めている新しいタイプのものです。
つぎに紹介するR22に代わる冷媒として開発されました。
R454Cのもつメリットは地球温暖化への影響を最小限におさえられています。
しかし微燃性があるため自分でガス補充をおこなうときは十分な注意が必要となります。

R22
この冷媒は2000年以前のエアコンで使われていた霊媒出代替フロンと呼ばれます。
このタイプにガス補充をするにはたとえ業者でも困難なため、エアコン自体を買い替えることになります。
ちなみに代替フロン(HCFC)は大気中に放出されるとオゾン層を破壊する危険な面をもっているフロン(CFC)の代わりに使用されてきました。
しかし代替フロンにもオゾン層を破壊する性質があるため、2020年には生産が終了される予定です。

エアコンのガス補充をする方法と注意点

エアコンのガス補充をする方法と注意点

自分でエアコンのガス補充をする方法と注意点について詳しく説明します。
専用の器具などが必要となってくるため、そのあたりもチェックしながら読み進めてみてください。

◇DIYでガス補充する方法と手順

準備するものとしてはマニホールドゲージ・ガスボンベ・チャージングスケール・真空ポンプの4つになります。
まずは、マニホールドを接続していきます。
エアコンの室外機と冷媒ガスボンベを、マニホールドを使って接続します。
ガスボンベの種類ごとに接続できるマニホールドは異なるため、ガスの種類を確認したうえでマニホールドを使用しましょう。
冷媒量がどれくらいなのかを確認します。
補充するガスの量を計るために、チャージングスケールという冷媒充填用のはかりにガスボンベを乗せます。
ここで補充するガスの適正量を把握します。
真空引きをします。
エアコンに少しでもガスが残っているとその後の作業が難しくなるため、エアコン内の真空引きをおこないます。
マニホールドと室外機、そして真空ポンプをつないで空気を抜きます。
次にガスを補充します。
エアコン内を真空状態にし、さらに補充するガスの量を特定できたら、次はいよいよガス補充を行います。
エアコンのさまざまな機能をフルに発揮させるためには、このガス補充を正しく行わなければいけません。
それだけに高い技術力が必要になるので、プロに依頼しましょう。
最後にエアコンが正常に作動するかどうかの確認をして終了となります。

◇ガス補充するときの注意点

DIYでガスを補充するのは、それが専門知識をもたない素人が行う場合、リスクと隣り合わせであることを覚えておきましょう。
エアコンのガスは1万円ほどで購入できます。
しかし、扱い方を間違うと火災などの大きな事故につながるおそれもあります。
もしガス漏れ箇所がある場合は、ガス補充の前にガス漏れ箇所を修理する必要があります。
なかにはどこからガス漏れしているのかわからない場合もあります。
この場合はガス漏れ箇所を特定するのに使う検知器が必要となってきます。
エアコンのガス補充は費用面や作業の手間を考えた場合、業者に頼んだ方が安くすむ可能性があります。
またプロに依頼すれば事故やケガの心配もないため安心です。

ガス補充を業者に依頼したときの料金

ガス補充を業者に依頼したときの料金

もしエアコンのガス補充を業者に依頼した場合、どれくらいの料金がかかるのか見てみましょう。
作業費用は、約15,000円~25,000円が相場となります。
これは実際の作業費とは異なる出張費なども含まれた全ての金額です。

◇エアコン冷媒ガス補充

エアコン冷媒ガス補充時にかかる料金としては、真空引き8000円~で、冷媒ガス補充で12000円~25000円となります。
料金に差が出る要因には、ガスの種類や補充するガスの量、依頼する業者などが考えられます。
またガスの補充だけですめば問題ないのですが、配管が損傷している場合などはさらに損傷箇所の修理費用などもかかってきます。
料金に不安がある場合は、事前に見積りを取り料金についての不明点をなくしておくようにしましょう。

エアコンのガス漏れ発生!その時やるのはガス補充!?まとめ

まとめ

エアコンのガス漏れが発生した時に必要不可欠なガスの補充のやり方や料金などについて詳しく紹介してきました。
ガスの補充について事前の知識を身に着けるには役に立つ情報を提供しているので、今後のガス漏れの対策に役に立つのではないでしょうか。

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