エアコンは壊れてしまうとただの箱です。
そうなる前にメンテナンスをしていくことが重要ですが、メンテナンスをするにも、エアコンの種類や特徴をしっかりと理解しておくことが大切です。
エアコンを知っておいて、何かトラブルが発生した時には原因をある程度特定できて、業者に依頼するときも説明してからできるだけ正確な見積もりを出してもらうことが大切です。
エアコン修理や取り付け時の注意点や修理の依頼などについて詳しく説明します。
<エアコンを知っておこう/h2>
エアコン取付の依頼をするために知っておきたいエアコンの基礎知識について紹介します。
まずはエアコンの選び方について紹介します。
深く考えずにエアコン選びをすると、後になって失敗したということがよくあります。
失敗しないためにも、エアコン購入前にこちらを読んでおきましょう。
目次
◇エアコンの種類
エアコンには大きく分けて3つに分類することが出来ます。
壁掛けは一般的なエアコンで室内機と室外機に分かれています。
窓用は室外機が不要で自分で設置することが可能です。
床置きは外観が良く、低い位置にあるため暖房に向いています。
エアコンの選び方として基本は壁掛けで、初期費用を下げたい時や賃貸で壁に穴が開けられないような場合は窓用が便利です。
最新の窓用エアコンは静音性が高いとはいえ、それでもうるさいと感じる人が多いようです。
寝る時などうるさくても音が気にならない人はよいのですが、騒音に敏感な人には向きません。
◇部屋のサイズとエアコンの性能
エアコンを選ぶときの基準になるのが部屋のサイズです。
部屋のサイズに合ったエアコンを選ぶ必要があります。
エアコンのスペックでは下記のように表示されています。
暖房が6?8畳で冷房が7?10畳に聞く場合、これを見て単純に使う部屋は8畳だからこれで大丈夫というわけにはいきません。
この表示の本当の意味は次のようになります。
木造・平屋・南向き・和室が暖房6畳、冷房7畳用で、鉄筋・南向き・中層階・洋室が暖房8畳、冷房10畳に適しています。
一般的なアパートや戸建てで使う場合は木造・平屋・南向き・和室になるため、暖房を元に考えて、上記スペックのエアコンは6畳用ということになります。
エアコンを取付する部屋の大きさ、部屋の場所、タイプの3つに合わせて最適なエアコンを選びましょう。
◇エアコンの省エネランク
エアコンには星で評価される省エネ性能があります。
5段階評価で★マークが星が多いほど省エネ性能が高く、暖房性能も高くなり、快適なエアコンということになります。
性能だけで考えれば、もちろん5つ星のエアコンを選べばいいのですが、高性能であるため価格が高くなります。
予算に余裕がある・よく使う部屋に設置する場合はできるだけ星が多いエアコンを選び、あまり使わない部屋の場合や、暖房があまり必要のない部屋には星の少ないエアコンを選んでもいいでしょう。
エアコンの取り付け時の注意点
エアコン取付の依頼をするときには必ず聞かれることがあるので紹介します。
事前に確認したメモを手元において、取付依頼の相談をしましょう
◇ブレーカーのチェック
ブレーカーにアンペア契約の数字が書かれていて、電力会社によっては色分けもされているところがあります。
エアコン設置には一般的に30A以上になります。
30Aで不足している場合は契約変更が必要になるため、電気工事専門の業者さんにアンペアの交換を依頼してください。
◇コンセントのチェック
エアコンは標準のコンセントから電源を取ると発煙や発火の恐れがあります。
必ずエアコン専用のコンセントを使用してください。
コンセントには電圧電流の違いでコンセントが4種類あります。
使用するエアコンの電圧と電流を調べて、既存のコンセントを使用できるかどうかの確認をしてください。
◇設置スペースのチェック
エアコンの室内機は上側と左右に5cm以上のスペースが必要で、室外機は左右と奥行きに5cm以上のスペース、前面25cm以上のスペースが必要です。
スペースがない所に無理に設置するとエアコンの故障につながるので、必ず部屋にあったエアコンを選んでください。
◇配管用穴のチェック
壁用エアコンを設置するには室内機と室外機をつなぐための穴が必要です。
すでに穴が開いていてもエアコンの種類によっては使用できないこともあります。
穴がない場合は穴あけ工事が必要です。
賃貸物件の場合は穴あけができないこともあるので、その場合は窓用エアコンなどを使用してください。
エアコンのコンプレッサーの交換・修理
コンプレッサーの故障は修理するか交換対応が必要になります。
自力でも修理はできますが、専門性の高い作業になります。
トラブルなく早期解決のためにも、業者へ依頼することをおすすめします。
◇修理する
コンプレッサーはエアコンの心臓部分です。
そのため、故障時の修理は非常に難しい作業となります。
技術的には修理は可能ですが、修理に必要な道具やパーツは決して安いものではありません。
総合的な費用と手間を考えると交換を選択する方がいいでしょう。
修理したい場合は、自分でするのではなく専門業者へ依頼しましょう。
DIYが得意な人が自力で修理することも多いようですが、成功するより失敗するほうがはるかに多いです。
失敗による追加費用を考えると、最初から業者へ依頼した方が良いでしょう。
◇交換
コンプレッサーの交換は、依頼業者によって金額が大きく変わります。
コンプレッサーの交換をするくらいなら新品の本体を購入した方が安いほどです。
そのため、どの業者も修理費用は高めです。
また、新品を購入した方が、後々のメンテナンス料や設置費もあって業者とからしてもお得です。
もちろん修理してもらうことは可能ですが、新品で購入した場合とどちらが費用が安く済むか?修理した場合、その後何年くらい使用できるか?を鑑みて決めた方が良いでしょう。
コンプレッサーを故障させないためにやるべきこと
コンプレッサーが故障してしまうと、修理や部品交換と言うよりは本体ごと新品に交換することがほとんどです。
そうなると工事費含めて10万円位の費用が掛かってしまいます。
また、近年は異常気象傾向になってきているため、エアコンの設置までに非常に時間が掛かることもあって、できれば真夏や真冬前には必ず使えるようにしておきたいところではないでしょうか。
そのためにも故障させないような使用方法やメンテナンス方法を常日頃心がけることが非常に重要です。
どのようにしたら安心して使用できるか紹介したいと思います。
◇室外機にカバーを掛ける
室外機にカバーを掛けておくことで、外部からのゴミを防ぐことが出来る他、風雨から守ることも可能になります。
こういった日々の蓄積がコンプレッサーの故障となるため、カバーを掛けておくと良いでしょう。
また、カバーを掛けることが難しいようであれば、設置場所を工夫するなどあまり外的要因を受け難い場所を選ぶと言う方法も効果的です。
◇こまめに掃除する
エアコンや室外機を初め、室内をこまめに清掃すると故障の予防になります。
特にエアコン内部に入り込んだ小さなゴミが故障の原因となることもよくあるので定期的な清掃は非常に大切です。
傷が付き易いようなプラスティックや金属片はもちろんのこと、髪の毛やホコリなども故障の原因となるので注意が必要です。
◇稼動時間を制限する
エアコンは消耗品と考えるべきで、稼動時間が長くなるほど故障の可能性が高くなります。
夏や冬などは1日中稼働させる人も多いと思いますが、夏なら朝晩、冬なら昼はエアコンを入れないなど稼働時間を制限することも重要です。
◇使用しない際にはコンセントを抜いておく
使用していないときにコンセントを抜いておくと、故障リスクを抑えられます。
停電などの際には瞬間的に電圧が掛かるので、それが影響して故障してしまう場合があります。
この現象を防ぐ為にはコンセントを抜いておくという方法が最も効果的なのです。
エアコン修理と取り付け時の注意点!まとめ
ここまで、エアコン自体についていろいろと勉強できたのではないでしょうか。
エアコンのトラブル時の対応をするには、まずはエアコン自体を理解しておかなければいけないことが分かったのではないでしょうか。
エアコンをできるだけ長持ちさせるためには日ごろのメンテナンスが重要であるという事も理解できたのではないでしょうか。