エアコンはどこの家庭でも使っています。
エアコンは何時までも新品というわけではありません。
使っているとゴミやほこりなどを吸い取りクリーニングをしなければいけなくなります。
そんなエアコンクリーニングの最適な時期や、頻度などを説明します。
エアコンクリーニングは自前で行うのが良いのか業者へ依頼してやってもらうのが良いのか客観的に見てどうすればよいのかを説明しています。

エアコンクリーニングのあれこれ

エアコンクリーニングのあれこれ

エアコンクリーニングはなぜやらなければいけないのか具体的に説明します。

◇エアコン掃除は定期的にやらないと危険

汚れたエアコンを使用すると、内部のカビやほこりがエアコンの風に乗って一緒に外に出ていきます。
エアコンの風が臭うようになってきたら、汚れが溜まっているサインと思ってください。
そのまま使い続けると、エアコンから吹き出される空気に多量のカビが含まれ、夏型過敏性肺炎などの病気の原因になることもあります。
さらに、エアコンの運転効率が下がるので電気代は増え、カビやほこりでエアコンが故障する可能性もあります。
体のためにもエアコンのためにも、エアコンは定期的に掃除をするようにしましょう。

◇エアコンのカビやほこりを確認方法

自宅のエアコンがカビやほこりが生えているのか気になります。
たった30秒で簡単にチェックできる方法を紹介します。
エアコンの電源を入れて、送風口を覗いてみて下さい。
もし、黒い点々が見えたらそれは黒カビです。
暗くて見えないときは、携帯のライトを照らすとしっかりと中まで見えます。
そのままでは、エアコンの風に乗ってカビが出てくるので、掃除をすることをおすすめします。

次に、エアコンフィルターを外してみましょう。
外した中のパーツにほこりが溜まっていませんか?もし溜まっているのであれば、エアコンの内部にほこりが入り込んでいる証拠です。
そのままにしておくと、カビの餌になってしまいます。

◇エアコンのにおいの原因発生の時期は夏

夏場にエアコンを使用するときに、かび臭い嫌な匂いに悩まされた経験のある人は多いのではないでしょう。
その臭いの原因は、エアコンの内部に溜まったカビや埃などの臭いなのです。
なぜカビがエアコンの内部に発生するのでしょうか。
エアコンは冷房を使用している時は、部屋の暖かい空気を吸収しながら、冷気を吹き出し続けます。
その為にエアコンの内部に結露が発生します。
これがカビの発生源になり、そこからの臭いがエアコンからまき散らされるのです。
この臭いの原因はカビの胞子の臭いで、それを吸い続けると体に悪影響を及ぼします。
このような臭いがする時は、エアコンの使用を一度やめて、内部まで徹底的に掃除をする必要があります。

◇暑い時期にたまったカビ菌などが冬場に放出される

エアコンは冬場も暖房として利用します。
その暖房からもカビや埃が噴出されるのです。
カビの繁殖自体は冬場にはあまりありません。
ほとんどが夏場の冷房使用時に、結露などが原因で繁殖するのです。
その夏場に繁殖したカビや菌が、冬場の暖房使用時にも噴出されるために、暖房使用時も臭いにおいを発し続けるのです。
暖房使用時に体に及ぼす悪影響は、冷房使用時とほぼ一緒です。
このようなカビや菌、埃のたまったエアコンを、1年の暑い時期と寒い時期の数か月にわたって使い続けていると風邪をひきやすくなります。
その他にも体の免疫力の低下や、放っておくと重大な病にかかる可能性もあります。
夏場も冬場も臭いがしたら、エアコンは使用しないほうが良いでしょう。

エアコン掃除を自力でやる方法

エアコン掃除を自力でやる方法

エアコンはフィルターを通して上の部分から暖かい空気を吸い、熱交換により冷たい空気に変換して、吹き出し口から空気を吹き出します。
エアコンを自分で掃除する場合、フィルターと、エアコン内部の熱交換器(フィン)と送風ファンに分かれます。

フィルター掃除
エアコンのフィルターを外します。
掃除機でホコリを吸い取ります。
次に風呂場などで水洗いをしてブラシでこすります。
この時、強くこすりすぎると網目が崩れてしまうこともあるので注意してください。
最後に乾燥させて完了です。

フィンとファンの掃除
コンセントを抜きます。
エアコン内部に触れることになるので必ず電源を落としましょう。
吹き出し口の部分をタオルで拭きます。
そのとき、タオルには中性洗剤を染み込ませて、タオルを細くして拭きましょう。
洗剤を使ったタオルで拭いた後は、水で絞ったタオルで拭きます。
エアコンの分解を素人が行うのはかなり難易度が高く、スプレーでの掃除も内部までは行えないためオススメできません。
エアコン内部までの掃除はプロにおまかせした方が良いでしょう。
スプレーについては栄養が残るためかえってカビが繁殖しやすい、というのがプロの見解です。

自力でやる場合とプロへ依頼する場合の違いとは?

自力でやる場合とプロへ依頼する場合の違いとは?

エアコンクリーニングを自力で行う場合と業者に依頼して行ってもらう場合でどのような違いがあるのかを見ていきます。

◇自力とプロの比較

自分で行うエアコン掃除は、慣れない作業も多いです。
時間に余裕を持って、半日~1日かかるつもりで始めましょう。
自分で掃除が出来るのは、エアコン洗浄スプレーが届く範囲のみとなります。
スプレーの届かない奥のパーツの汚れまでは取りきれません。
プロに依頼した場合は、エアコンを分解、高圧洗浄してくれるので、エアコンの隅々まで綺麗にして貰えます。
養生などもプロがやってくれるので、部屋を汚す心配も必要ありません。
所要時間は、通常エアコンは1~2時間、自動掃除機能付きエアコンは3~4時間ほどかかります。

◇自力とプロの違いとは?

自力とプロの一番の違いとなるのは、掃除ができる範囲です。
自力だとエアコン内部までの掃除はできません。
しかし、内部の汚れを放置していると、その汚れが栄養となりカビが増殖し、カビの温床となってしまいます。
内部のカビや汚れは、臭いにも影響しますし、放置するのはよくありません。
定期的にクリーニングをプロの業者にお願いすることをおすすめします。
エアコン掃除は気をつけて行わないと故障する可能性もあります。
例えば、掃除の衝撃で部品が破損したり、基盤に薬剤や水が掛かると故障して動かなくなってしまうこともあります。
修理や買い替えといった事態にならないよう、自力で掃除を行う際は気を付けて掃除をしてください。
エアコン掃除は、上を向いて手を挙げての作業となります。
掃除が終わってからの数日は、首や肩の筋肉痛などに悩まされることがあるかもしれません。
プロにお願いすれば、このような手間や筋肉痛にかからず綺麗にしてくれるのもメリットです。

プロに頼んだ場合の流れ

プロに頼んだ場合の流れ

まずは、エアコンのカバーとフィルターを外します。
エアコンの基盤部分に水分がかからないようにしっかりと養生し、保護します。
プロのエアコンクリーニングは10リットルもの水を使って洗い流すのでしっかりと保護してくれます。
排水用にビニールのチューブも取り付けます。
続いて洗浄です。
プロの作業としてはは高圧洗浄機を使い、専用の洗剤が含まれた水分を吸い上げて洗い流します。
エアコン用の洗剤は、大変危険な強アルカリの洗剤を使うので家庭ではなかなか扱える洗剤ではありません。
エアコン内部はブラシなどでゴシゴシ掃除できないので、洗剤の力だけでカビやホコリを落とすので洗浄力が強いものを採用しています。

自力の場合は、内部までは届きませんが手が届く範囲で雑巾などを使って拭き取ります。
フィン部分にかける洗剤はエアコンの排水管から流れていき、吹き出し口付近にかけるものは先ほど取り付けた排水用のビニールから流れ出ていきます。
ここで大部分のカビとホコリを洗い流していきます。
洗浄した水をバケツに貯めると真っ黒になっているはずです。
これは、すべてカビとホコリです。
エアコン内部まで徹底的に掃除すると、手が届かない範囲でエアコンがいかに汚れているかがわかると思います。
洗浄後は目に見える汚れを乾いた布などで拭き取り、乾燥させます。
暖房なら30分から一時間、送風なら最低一時間程度かけ水分を飛ばしていきます。
この時エアコンから出ている空気からはカビ臭さが無くなっていることが確認できるはずです。
フィルターと解体したカバーはお風呂場で洗浄します。

まず、掃除機で表部分から吸い取り大きいホコリを吸い取ります。
次に裏側からシャワーを当てて、目に詰まった細かいホコリを水圧で落としていきます。
ホコリを取り除いたらマジックリンなどの中性洗剤で、フィルターとエアコンカバーについたカビなども除菌していきます。
エアコンクリーニングでは、普段結露した水を流す排水用のホースを通してホコリを流すので、通り道自体が詰まってしまう可能性があります。
洗浄が終わった後は、こちらに詰まりがないかを確認します。
エアコンの水漏れはここが詰まっていることが原因であるときが多いので用確認です。
専用の薬品でコーティングをかけて防カビを行います。
最終的にカバーを取りつければクリーニングは終了です。

◇カビを生えにくくるする意外な方法

エアコンは2台のクリーニングをした時に、通常よりも黒カビが少なかったそうです。
環境として、窓が多くて風通しが良いことが要因かもしれません。
せっかくなので「カビを生えにくくするコツ」について業者に聞いてみると「冷房使用後に送風運転をすること」だそうです。
なるほどです。
掃除機能付きエアコンの方は運転終了後に勝手にクリーニングとともに送風運転をしてくれます。
それもカビが少なくてすんだ要因かもしれません。
ということで、掃除付きエアコンにも良いところがあるということも分かり、この夏は綺麗になったエアコンで快適に過ごしてください。

エアコンクリーニングは自前それとも業者どちらがお得?まとめ

まとめ

ここまで、エアコンクリーニングを自力で行った場合と業者に依頼した場合でどう違うのか、定期的にエアコンクリーニングがなぜ必要なのかについて紹介してきました。
まだエアコンを買ってからクリーニングをしたことがない人には、勉強になる情報ばかりを紹介してきました。

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