エアコンのクリーニングを行うには、自分で行う方法と業者に依頼する方法があります。
今回は業者に依頼してどのような会業でクリーニングが行われるかを詳しく紹介します。
業者へ依頼すると、プロが全ての作業を行ってくれるので、見るだけでも勉強になります。
今後、自分でクリーニングを行うときに非常に役に立ちます。
目次
業者の基本的なエアコンクリーニング
業者が行うエアコンクリーニングの基本的な作業を紹介します。
◇エアコンクリーニングの基本のやり方
業者のエアコンクリーニングは、シンプル機種で1台に3時間、お掃除エアコンで5時間ぐらいからとたっぷり時間をかけます。
数回にわけて、直接完全無公害型安全エコ洗剤とエアコン用エコ洗剤を使用します。
ホコリ・カビ・汚れ・臭いがなくなるまで時間をかけて丁寧にクリーニングを行います。
動作確認を行いこの時点で冷えが悪いと感じるときがありませんか。
引越しなどに伴いエアコンの移設によってガスが抜けてしまう事も少なくありません。
10年以上使っていると、自然と微量ながら最初の状態より抜けてしまうものです。
その辺も踏まえてメーカーサイドは、エアコンの寿命は13年くらいというのが一般的です。
ガス不足を見分ける簡単な方法は、エアコンを冷房にして一番低い温度にします。
その際に冷機が設定温度と誤差がある場合には、ガス不足が考えられる。
エアコンの熱交換器(アルミフィン)の一部が凍結したり 室外機側の本体ジョイント部分の6角の部分が凍り付いてしまっている場合は 冷媒不足です。
専門メーカーからチャージあるいは、補充してもらう必要があります。
各エアコンメーカーにメンテナンスを頼むほうが安心できて良いでしょう。
購入して間もないエアコンでも抜けてしまっている事があります。
クレームをあげると原因を探求してくれるはずです。
エアコンの設定温度を低くしても室外機が動かない場合もありその場合は故障です。
おそらくは基盤の故障が考えられます。
近年多い事例として、安易にエアコン洗浄スプレーにより基盤に浸水させて 破損させてしまうことが多くなってきています。
間違いなくおすすめできません。
今のエアコンのセンサーや補助基盤は、センターについていることがほとんどです。
おのずと浸水してしまう恐れがあります。
また、エアコン洗浄スプレーを使った場合、流水することがないので、付着したカビやハウスダストは取り除けません。
ひどい場合はドレンパンとドレンホースをつなぐジョイント部分で詰まり、あふれてきてしまう恐れもあります。
また、残された界面活性剤や洗浄成分は、カビの栄養素として変わってしまいます。
アルミフィン表面の洗浄だけではなにも解決しません。
◇エアコンに化粧カバーを外す
化粧カバーフラップが固定されていない場合は、フラップを外してください。
賃貸住宅などで、よく起こる確認されているのが、フラップの破損や変形などです。
そうなったときには、現場で判断しお客と協議により最善の方法を探します。
◇エアコンの確認
基盤の状態や、構造、汚れ、カビ、センサーの状態の確認して、温度センサーは、キチンと付いていないと基盤に信号が送れない場合があります。
基盤がきちんと作動し正確についていないものに限っては作業できない可能性もあります。
基盤と電装部はすべて取り外してクリーニングを行います。
電装部と本体の結合部分にヒビや壊れなどが確認できる場合にはお客さんと相談して行います。
業者によっては、基盤だけを取り除きクリーニングする方法は行いません。
電装部の裏側にもカビや汚れなども付着していて、その最大の理由は、電装部を取り除いてクリーニングしないと、熱交換器と電装部がついている部分もセンターの部分と同じようにクリーニングが出来ないからです。
センサーはよく取れます。
プラグから外す事が多いが、プラグに既に破損が見受けられたり、固着してしまっているものには、現場で判断して最善の策を取りましょう。
養生やマスカーは電装部を取り除いた状態で行います。
一般的なエアコンクリーニングでは基本、外さない場所なので、おのずと時間がかかります。
エアコンクリーニング用洗浄機は、今までの機種と違い、 エアコンクリーニングにもっとも適していると思われる洗浄機を使います。
正式名称は高圧洗浄機と呼ばれているが、厳密に言うと高圧洗浄機とは外壁洗いなども含まれています。
エアコンクリーニングに使う物は 外壁洗いに使う物のように強い物ではありません。
市販されている動力噴霧器を使用しますが、そのままでは物足りないものです。
当然、細部にわたり私的に改造が施されています。
適度な強さが必要で、アルミフィンを変形させてしまう強さまでは求められていません。
高圧洗浄エコ洗剤を直接差し込みます。
アルミフィンを取り外さない代わりに、突き抜ける威力が必要となります。
目的は、洗剤を吹きかけるのではなく、洗剤で洗うことです。
必要な強さでの洗浄は、おおよそレベル3ではじめに行います。
ドレンパンが外れない機種に関しては、出来れば請けたくはありません。
自分がやりたいことが正確にできないからです。
この場合大事なところは、ドレンパンの裏側となります。
この部分は思いのほか汚れていて、カビ・ハウスダスト・ホコリ・虫の死骸などの宝庫です。
ファン側からドレンパンの裏側にレベル3で直接吹き付けます。
ドレンパンとアルミフィンの接し面も非常に大切で、この部分を怠ると改善はしません。
ドレンパンは、結露水が溜まり、外に余分な水を流すのにたまる受け皿です。
清掃しない業者が多いので注意してください。
機種により完全固定されている場合もあります。
ずらしながら、負担をかけずにしっかりと洗浄します。
きちんとしないとカビ臭い要因につながります。
通常外れるタイプは必ず外してから状況を理解してもらうためにお客に見せます。
どうして外さなければいけないのかが見て解るはずです。
送風口も同じように洗浄して、送風ファンも一枚一枚洗浄していきます。
外れる場合は外して洗浄します。
ただかけるのではなく、一枚一枚を洗うイメージしながら作業します。
熱交換器とエアコン本体の上部の隙間や再度の隙間も洗浄します。
ココでいったん洗剤を浸透させます。
機種やアルミフィンの厚さ形状により最も良いと思う時間漬け込みます。
段階に分けて必要な洗剤を必要な分量使います。
ファンが回るほどに改良された噴霧器により除菌・消臭処理を行います。
あくまで完成された洗剤の補助剤として行うものです。
順番や漬け込み時間、そしてタイミングは、ここでは書きません。
その薬品の特性を生かして、最も良いと思うタイミングで行います。
一定の定められた時間を置き、一度では浮き上がらなかった汚れが浮いた所に更に高圧洗浄を行います。
そして、完成されたエコ洗剤のよさをもう一度差し込む必要があります。
汚れの頻度・使用状況・設置場所により、数回行うこともあります。
そして一定時間を置いてから、通常は2~3回この作業を繰り返します。
この時点でのメイン洗浄剤は20Lほど使用します。
補助作業の過酸化水素・四級アンモニウム塩は、状態により必要な分量を使用します。
回収した汚水処理と室外機のクリーニング
エアコンクリーニング言えば室内機を想像する人がほとんどです。
エアコンクリーニングはそれだけではありません。
室内機のクリーニングを行った後の汚水などが発生した後処理も大切です。
さらに、室外機もあるので、室外機のクリーニングも行う必要があります。
その辺を詳しく説明します。
◇エアコンクリーニングで回収された汚水
今までの一連の作業により回収されたカビ・ホコリ・ハウスダスがたっぷり入った汚水があります。
この洗剤の優秀な所は、生分解が大変に良いという事です。
下水に流しても安心です。
作業する人・その後の問題なども配慮した洗浄方法です。
エアコンから吐き出される空気は何よりも直接体に入る空気です。
よりきれいにしたいというのが狙いです。
作業時の手を見ていただけるとわかると思いますが、素手でハウスクリーニング・エアコンクリーニングを行ってもあれません。
切り傷や擦り傷もきちんとした除菌消毒をおりまぜて行っている為非常に直りが早いですし、化膿する事もありません。
また、バクテリアの力により弱アルカリ性の洗浄剤は1時間後には中性に戻ります。
下水に流しても安心できます。
果てしないすすぎを行います。
既に洗剤を流すのに20Lほど使っています。
すすぎは状況に応じてだが 40~60Lを使います。
このように、汚れがでてこなくなるまですすぐ必要があります。
洗浄を中途半端に行うとすぐにカビが生えてきます。
洗剤成分はえてしてカビの栄養素となることがあります。
エアコンは、一定の湿度・一定の温度・繁殖できる栄養素すべてを兼ね備えています。
カビが生えるのには好条件です。
それを防ぐ方法は、一連の作業に2.5時間は必要だと考えています。
また、3台のエアコンクリーニングをするのであれば、一連の作業を流れ作業で行えます。
3台×2.5時間というわけではありません。
タイムロスがなくなる為、時間の短縮が可能です。
機種や備え付けの状態によりはっきりとした時間はここではお伝えできません。
1時間やそこらのエアコンクリーニングでは到底改善できないのが分かったのではないかと思います。
更に付け加えるならば、素材をいためずにエアコンクリーニングを行うエコクリーニングが現在主流なのがわかるのではないでしょうか。
エコ洗剤のもう一つのメリットは、クロスクリーニング・建具クリーニングでも実証されていますが、汚れが素材に直接付く事を防いでくれます。
更に汚水を下水に流した場合には、生態系を変えることなく生分解されます。
そのことも充分に考慮したのがエコエアコンクリーニングです。
薄い皮膜が出来るので、汚れが取りやすく、付きにくくなる事です。
これだけ手間隙かけて、値段は当たり前の金額設定です。
◇室外機クリーニング
室外機クリーニングを御希望される方も少なくありません。
しかしながら実際に見てみると、その必要性がないことがほとんどです。
室外機の働きは、車で言うラジエーターと同じような働きをします。
つまり、熱交換器・余分な熱や冷機を逃がす働きの物で外からの空気を室外機で取り入れるわけではありません。
あくまでも、室内の空気を循環させて、その過程で冷やしたり・暖めたりしているだけです。
室外機のクリーニングが必要だと感じるのは 布団のホコリ・綿ぼこリ・砂・ネコの毛・犬の毛・葉っぱなどで熱交換器を埋め尽くしてしまっているときぐらいです。
掛けなくて良いお金は掛けなくて良いのです。
普段は、自分で掃除機とブラシで取る程度で良いときがほとんどです。
もし、室外機のクリーニングが重要だと言っている業者がいるのであれば、依頼は避けた方が良い感じがします。
動物の毛で熱交換器が埋まってしまっている場合や、葉やホコリで熱交換器がふさがれてしまっている場合などはやったほうがよいですが、自分でその辺にあるブラシで使って行えばいいことです。
この際だから、一緒にやってもらおうという考えなら良いのですが、重要だと思っているならそれは間違いで、よく考えてからにしましょう。
エアコンクリーニングのDIY
エアコンクリーニングを最後にしたのはいつだったか覚えていますか。
エアコンのフィルターにほこりがたまったまま使っていると、不具合が発生可能性があります。
エアコンの風とともに気になる臭いがしたり、ほこりやカビが舞ってしまいフィルターが目詰まりしてエアコンの性能が下がり、電気代がかかる性能が下がった状態でエアコンを使い続けると、故障の原因になるエアコンを頻繁に使う季節が訪れる前に、エアコンの手入れをしておこうと思い立って、エアコンクリーニングを自分でやることにしました。
◇エアコンクリーニングをやるための準備
エアコンの寿命を長持ちさせるためには、取扱説明書にある掃除の箇所を読んでおきましょう。
取扱説明書には掃除の方法が載っています。
そこに載っているやり方をふまえてエアコンクリーニングするようにしましょう。
もし、取扱説明書を失くしてしまった場合は、メーカーのホームページからPDFをダウンロードすることができます。
作業前にACコードを抜く
エアコンクリーニングする時は洗浄液を使用するので、作業前にACコードを抜いておかないと感電してしまう危険性があります。
事故を起こさないためにも、必ずACコードが抜いてあるか確認しましょう。
エアコンの周辺を片付けておく
作業しやすいようにエアコンの下の荷物は作業時の邪魔にならないように片付けて、畳1畳分ほどのスペースをあけておきます。
◇エアコンクリーニングを自分でするために必要な道具
ゴミ袋/ビニールシート/養生テープ
エアコンのファンを掃除する時に、エアコンの周りや床が汚れないように養生しておきましょう。
ゴミ袋はエアコンの周りを、ビニールシートは床を養生する時に使います。
バケツ
ファンの掃除をする時垂れてくる汚水を受け止めます。
掃除機
エアコンの表面やフィルターのほこりを吸う時に使います。
雑巾
エアコンの外側を拭くときに使います。
歯ブラシ
フィルターを掃除する時に便利なアイテムです。
エアコン掃除用洗浄剤
ファンの掃除に使います。
ムース状になっているスプレーと、洗い流すリンスとセットになっているものが多いです。
ゴーグル
ほこりや洗浄液が目に入らないように、念のため装着しておくことをおすすめします。
マスク
ほこりを吸い込まないようにマスクをします。
ゴム手袋
手が荒れやすい場合は、必ずゴム手袋をして洗浄液で手が荒れないようにします。
エアコンクリーニングをDIYのやり方
準備が整ったらさっそくエアコンクリーニングを開始します。
エアコンクリーニングのDIYをするときのやり方を詳しく紹介します。
◇養生をする
エアコンのファンをクリーニングする時に、エアコンから洗浄剤の液が流れ出します。
エアコン本体に大きめのゴミ袋を受け皿のようしてかぶせて、養生テープを使って貼り付けておきましょう。
床にはビニールシートで養生もして置きます。
もし、エアコンの周辺に動かせなかった家具や家電があれば、そこにも養生しておくことを忘れないようにしてください。
◇エアコンの表面のほこりを掃除機で吸う
しばらくエアコンクリーニングをしていないと、エアコン全体がほこりっぽくなってしまいます。
まず、エアコン表面のほこりを掃除機で吸って、雑巾で水拭きをすることからスタートです。
◇パネル、フィルターを外す
取扱説明書のやり方にしたがってパネルを外したら、まずフィルターを外します。
◇フィルターを水洗いする
パネルを取り外したら、フィルターを外して掃除をします。
まず、フィルターにはほこりが溜まっているので、まず表面のほこりを掃除機で吸いとります。
これだけでもエアコンの効き目が大分変わりますが、今回はせっかくなのでもう少し本格的にエアコンクリーニングをしてみました。
次に、水洗いを行います。
エアコンによっては水洗い禁止のものもありますので、取扱説明書を確認してください。
フィルターの裏面から水を流して、ざっくりと汚れを取ったら、細かい部分は歯ブラシでこすって落とします。
洗ったフィルターは、日陰でしっかり乾かしておきます。
◇ファンの掃除
最後に風をおこす羽であるファンを掃除します。
ファンの汚れがエアコンの臭いの主な原因となっているので、ぜひきれいにしておきたいです。
ファンの掃除は、専用のエアコン洗浄剤を使います。
今回使用した洗浄剤は、ムースの1剤とリンスの2剤とがセットになっています。
まずはムースのスプレーをファンの羽の部分に吹きかけます。
ここでムラが出ないようにスプレーを吹きかけるのに少し手間がかかりますが、しっかり洗浄するにはムラが出ないよう気をつけます。
ファン全体が泡でおおわれたら、20分ほど放置し、汚れが浮き上がるのを待ちます。
汚れが浮き上がってきたら、2剤のリンスを使って洗い流していきます。
この作業をしている時に液だれがするので、ゴミ袋の受け皿が重さで落ちないよう気をつけましょう。
リンスが足りなくなってしまった場合、ペットボトルやじょうろに入れた水で泡を洗い流しましょう。
洗い流したら、ある程度自然乾燥させて、最後に送風運転で水を飛ばせばエアコン掃除は完了です。
必見!業者が行うエアコンクリーニングとは!まとめ
エアコンクリーニングを業者へ依頼した時の作業方法を詳しく紹介してきました。
あと、室内機のエアコン以外の作業後の汚水処理や室外機のクリーニングなどについても説明してきました。
業者の作業を見るだけでも役に建つので、自分がクリーニングをするときに役立ててみてください。