賃貸住宅に住んでいて、エアコンの調子が悪いとなったときに、誰が行って誰がその費用を負担するのでしょうか?
エアコンのクリーニングをするときや故障した時は、エアコンの所有はどちらかによっても変わってきますし、契約書の内容によっても負担が住居人、大家、管理会社のどこが費用を負担するのかも変わってきます。
基本は住居人が作業をしたり業者に依頼したりするのが一般的です。
具体的にどのようなケースに誰がするのかを詳しく見てみましょう。
目次
賃貸住宅のエアコンクリーニングの費用負担は?
賃貸住宅でエアコンの修理やクリーニングをする場合、自分で持ち込んだエアコンであれば、自分でしなければいけません。
入居時に設置されている場合は、大家か管理会社が行うケースもあります。
実際にはどうなっているのでしょうか。
◇賃貸のエアコンクリーニングは誰が行う
賃貸住宅とは他人から借りて住んでいる住居ですので、エアコンも備え付けである場合が多いです。
すでに備え付けられている自分のものではないエアコンの掃除、いったい誰が行うのでしょうか。
この場合は、賃貸住宅のエアコン掃除は入居者が行うことになります。
自分でできるエアコン掃除は、フィルターの掃除、エアコンの外部の掃除、吹き出し口の掃除となりますので、こちらは入居者がやらなければいけません。
ただエアコンの内部は掃除を自分ではできないので、業者に依頼しなければいけません。
もし業者に依頼する場合は、自分で勝手に依頼するのではなく、大家か管理会社に相談して依頼をするかたちが適切です。
◇費用負担は誰がするの
賃貸住宅に入居してまだ間もないのに、エアコンの効きが悪い、といった話も珍しくありません。
この場合は、入居前にエアコンの内部の掃除がされていないことがほとんどなので、大家に連絡すれば修理代などを負担してもらえるケースもあります。
築年数が経っていて古い物件ですと、老朽化により不具合が発生する場合もあります。
自分で何かした覚えがないのに、エアコンの調子が悪くなったり、動かなくなったりしてしまった場合は、管理会社のほうに詳しい事情を説明して自分ではないという事をしっかりと話しておかなければいけません。
入居前から調子が悪いような場合は、大家の負担でエアコン掃除や修理が可能な場合もありますので、もし賃貸住宅のエアコン掃除や修理を業者に依頼をする必要が出ていた場合は、自分で勝手に業者を呼ぶのではなく、まずは管理会社のほうに連絡をしてみてください。
もしかしたら、費用は大家の負担で対応しますといったお話になる可能性が高いです。
エアコンクリーニングを行う
それでは賃貸住宅のエアコンクリーニングはどのように行えばよいのでしょうか。
簡単な掃除の方法を説明しますので参考にしてみてください。
◇フィルター掃除
①エアコンのフィルターが汚れた状態を放置していると、カビから悪臭が発生し、エアコンの効きも悪くなるので、フィルター掃除は定期的に行うことが重要です。
もし説明書があればしっかり読んで内容を把握して、エアコンを壊してしまわないように気を付けながらクリーニングしましょう。
②いきなりフィルターを外すのではなくその前に、フィルターの周りやエアコンのパネル部分のホコリを掃除機で吸い取ります。
この作業は、エアコンを使用する夏や冬の時期であれば2週間に1度の頻度で行うことが大切です。
③月に1回はフィルターの水洗いをすると汚れがきれいに落ちます。
浴室や屋外でシャワーをかけた水洗いが汚れが良く落ちます。
水洗いの際に洗剤を使う場合は、台所用中性洗剤を水で薄めたものにしましょう。
④ブラシを使うときには柔らかいブラシを使ってフィルターを傷めないように気を付けましょう。
水洗いが終わったら、カビの発生を防ぐためにも、フィルターをしっかり乾かしてからエアコンに設置をしましょう。
◇吹き出し口の掃除
①定期的にエアコンの拭き出し口の拭き掃除は行ってください。
掃除の前に漏電や感電しないように、必ずコンセントを抜くかブレーカーを落としてください。
②掃除をするときは、中性洗剤を薄めたものをしみ込ませたタオルを使い拭き掃除をします。
吹き出し口から手の届く範囲で十分なので、無理のない範囲で掃除してください。
ファンの部分の汚れは取り除くのが困難なため、むやみに触らないように注意しなければいけません。
③掃除が終わったらコンセントを入れて送風運転を行ってみます。
運転中には中を触らないように気を付けましょう。
◇エアコン内部の除湿
エアコン内部にも結露が発生します。
結露を放置しているとカビが発生してしまうので、エアコンの除湿機能を使って、内部をできるだけ乾燥させてカビの予防を行います。
◇内部の掃除
内部の掃除は最低2年に1度行うようにしましょう。
内部の掃除は自分でやりたくてもできないため業者に依頼をすることになります。
そのため依頼するためには費用がかかりますが、賃貸の場合は、エアコンの掃除にかかる費用を大家に負担してもらえることがあります
賃貸のエアコンクリーニング代の負担は誰?
賃貸住宅の設置されているエアコンクリーニングはいったい誰が負担するのでしょうか。
業者に依頼するときの費用相場も紹介します。
◇管理会社が負担する
賃貸のエアコンクリーニング代を大家や管理会社が負担してくれる場合は次のようになっています。
エアコンを掃除しているにも関わらず異音や異臭がする場合・入居して半年も経っていない場合に異音や異臭がする場合・契約書に大家さん(管理会社)負担と記載してある場合・大家や管理会社の人が許可した場合・退去時などがあります。
基本的に、自分が下人ではない場合にエアコンクリーニングが必要になった場合は、大家や管理会社が費用を支払ってくれるはずです。
また、契約書に記載してある場合や大家や管理会社が支払うと認めた場合も支払ってくれるでしょう。
◇エアコンクリーニングの頻度
また、エアコンクリーニングの料金を自分で支払う場合の頻度は、1年から2年に1回というのが一般的です。
約200人のエアコン掃除のプロに「適切なエアコンクリーニングの頻度」についてアンケートを取ったところ、1年に1回という人が43.7%、2年に1回という人が37.2%でした。
◇自分が負担する
賃貸のエアコンクリーニング代を自分が負担する場合は次の通りです。
エアコンの定期的な掃除を怠った場合・すでに設置してあったエアコン以外に、自分でエアコンを設置した場合・定期的に掃除をしているが、自分の意志で徹底的に掃除したい場合・自分の管理不足や、自分で他に設置した場合は自己負担になります。
また、管理をしっかりしていても、エアコン内部のカビが気になるなど、異音や異臭はしないけど汚れが気になるときに頼む場合は、自己負担となります。
そのため、費用は基本的に自己負担になります。
◇エアコンクリーニングの費用相場
エアコンクリーニング代を自分で負担しなければならなかった場合の費用相場は、基本的には8,000円から9,000円です。
壁掛けタイプ1台 8,000円?9,000円、壁掛けタイプ2台で15,000円?16,000円、壁掛けタイプ3台で21,000円?22,000円消臭抗菌コートが1,000円?2,000円、室外機洗浄が3,000円?4,000円、お掃除機能付きが5,500円?6,500円となります。
天井埋込タイプ
天井埋込タイプ1台が16,000円?17,000円で、天井埋込タイプ2台が30,000円?31,000円、天井埋込タイプ3台が43,000円?44,000円、消臭抗菌コートが1,000円?2,000円、室外機洗浄が3,000円?5,000円となっています。
設置されているエアコンは入居時にクリーニングはされているの?
大家や管理者が入居時にエアコンクリーニングしていた場合、入居後しばらくしてエアコンの汚れについてクレームがあったとしても入居した人の責任にできます。
入居してからの汚れは入居者の負担となります。
◇エアコンがクリーニングされてるのか要チェック
賃貸を内見するときからエアコンは要チェックです。
エアコンが設備なのか残置物なのか?
入居後のエアコンの修理やクリーニングは誰の負担になるのか?
部屋に取り付けてあるエアコンの古さとか、できれば入居前にちょっと電源を入れてもらって動作確認もした方がいいです。
そしたらエアコンからの送風がカビ臭いとかもわかります。
それによって、エアコンクリーニングをする予定があるのか訊いたり予定がないなら?
こんなに汚れてるんだから絶対にクリーニングお願いしますと言えます。
◇賃貸のエアコンがカビだらけ
もし、入居前に設置されているエアコンのチェックを忘れた場合は、入居後にまだ必要なくても動作確認するのが大事です。
夏になってから故障だ、クリーニングだの慌てても業者さんが忙しくってすぐに対応できなかったりします。
そのためエアコンなしで夏を過ごすことになってしまいます。
賃貸住宅のエアコンクリーニングは誰がするの?まとめ
賃貸のエアコンクリーニングの作業や費用に関する負担先が誰なのかについて詳しく紹介してきました。
ケースバイケースで、その時の状況によって負担は誰がするのかが変わってくることが分かったのではないでしょうか。
入居前にしっかりとその辺は確認しておきましょう。