日ごろエアコンを使っていると、フィルターにはほこりなどが溜まりフィルターの掃除をする人は多いのではないでしょうか。
ただ、フィルターの掃除だけではなく、エアコン内部の掃除をするためにクリーニングは必要なのでしょうか。
エアコンクリーニングをする必要があるのかないのかを詳しく検証してみました。
ぜひ参考にされてください。
目次
エアコンクリーニングは必要なの?
エアコンクリーニングは必要だという事はわかりますが、どのくらいの頻度でいつ行えば良いのでしょうか?
その点がはっきりしない人が多いのではないでしょうか。
そのためにエアコンクリーニングの時期や頻度を説明します。
◇エアコン洗浄は一年に一回すべきか?
エアコンクリーニング業者の常套句として一年に一回はやった方がいいとする売り上げをあげるために言う業者が多いのは事実です。
もちろん、1年委1回行う必要性の根拠を持ってそのようなアドバイスをしているのであればいいのですが、単にリピーター確保のために不必要に毎年「今年もいかがですか?」とサービスを提案してくる業者は、必要性の有り無しよりも注文欲しさに言っているとしか言えない場合が感じられます。
ホコリのフィルター掃除以外はエアコンを買ってから3~4年経つが、業者に頼んだことは一度も無いというお客様のエアコン洗浄でも、汚れやカビの繁殖はそれほど深刻でないケースも多々あります。
住んでいる場所、設置されている部屋の環境、使用頻度、使用方法等によってエアコンクリーニングをするべき適切なタイミングは大分変わってきます。
経験的に、むしろ毎年エアコンクリーニングをしなければならないような汚れ易い、カビの繁殖しやすいエアコンの設置環境・使用条件のケースは逆に少ないと言えます。
◇エアコンクリーニングのタイミングの見極め方法
エアコンの送風口から見える内部のシロッコファンと呼ばれるファンやその周辺がカビを中心とした細菌・汚れの繁殖が最も顕著に表れます。
定期的に確認するためにライトで内部を照らしながら覗いてみてください。
覗いて見えるシロッコファンにホコリのように付着しているのが見えれば、それはカビです。
また風向羽に見える黒いポツポツトした斑点状の汚れもカビです。
このように目に見えて確認できる汚れ・カビの繁殖があればエアコンクリーニングをプロの業者に依頼されるべきタイミングと言えます。
エアコンを点けてしばらくすると次のような異常が出た場合はエアコンクリーニングを行うことをお勧めします。
不快な臭い・目や肌のかゆみ、くしゃみや咳といったアレルギー反応などです。
このような症状が出る場合、やはりエアコン内部を覗いてみると写真のような汚れやカビの繁殖が確認されます。
体感する異常が出始めたらエアコンクリーニングのタイミングと言えます。
エアコン内部のクリーニングは自分でやるべき?
エアコンの内部を自分で掃除することはできません。
エアコンの掃除道具を探していて、洗浄スプレーなんてものを見つけてしまったことはありますか?おっ!簡単にお掃除できそう、ラッキー♪なぁんて、手に取ってしまった人も多いのではないでしょうか。
それは、お手軽にお掃除できちゃいそうな魔法のスプレーと思っているでしょう。
エアコンの掃除のプロたちは声を揃えて言います。
洗浄スプレーは使わないほうがいいです。
◇洗浄スプレー禁止の理由:
洗浄スプレーを使ってエアコン内に拭き替えて掃除をする人は多いのではないでしょうか。
このスプレーですが、一旦いい香りがしてクリーニングをしたと思えますが、実は時間が経つとともにエアコン内にカビを増殖させてしまう根源となります。
◇洗浄スプレー禁止の理由:奥の汚れまでは落とせない
いくら、強力!と書いてあっても、スプレーの力には限界があります。
フィンの表面はキレイにできているように見えても、奥の部分やその奥にあるファンまでスプレーの力を届けるのは困難です。
ファンの汚れまで落とせなければ、嫌なニオイは解消されません。
◇洗浄スプレー禁止の理由:火災の元になる恐れがある
エアコンの内部には、基盤やセンサーと呼ばれる、エアコンの心臓部には水をかけてはいけない部分です。
触るのも危険です!間違って水をかけてしまうと、火事になる可能性があります。
◇洗浄スプレー禁止の理由:すすぎが十分にできない
エアコンの内部の掃除で大切なのは、すすぎで洗剤や汚れをしっかり洗い流すことです。
すすぎが十分にできていなければ、掃除は中途半端に終わっていてカビの増殖を促します。
そして、市販の洗浄スプレーでは、すすぎは十分にできていないのです。
エアコンクリーニングをすると起きる3つのいいこと
エアコンのニオイが気になったら、もちろんお掃除をしたほうがいいです。
でも、その他にもお掃除をするといいことが起こります!その事例として、エアコンの調子が回復する・身体の調子が回復する・電気代の節約になるの3つです。
◇エアコンの調子が回復する
エアコンを使っていて、こんなことありませんか?例えばなかなか冷えない・なかなか暖まらない・風量が弱くなった・変な音がする(故障の場合もある)・水が漏れてくる(故障の場合もある)などがあります。
エアコンの汚れが原因で起きているトラブルもあります。
そのため、エアコンを掃除すると、そのついでに解消することがあります。
◇身体の調子が回復する
エアコンをつけたら、急にゴホゴホ、ムズムズ、してくることはありませんか?
例えば、咳が出る・鼻が詰まる、ムズムズする・鼻水が出る・目や肌にかゆみが出るなどです。
その症状は、エアコンについたホコリ・カビ・雑菌のせいで、起きているかもしれません。
エアコンの掃除をしてみましょう。
掃除はしてみたけど、少しも改善しなかったという方がいれば、それはもう、本当に何かの病にかかっているのかもしれません。
プロの人間の医者、すなわちクリーニングのプロに診てもらうことをおすすめします。
◇電気代の節約になる
なんかいつもより電気代が高くなってるなあ、と感じたことはありますか?その原因は、エアコンに溜まっている汚れで、エアコンの消費電力が高くなっているからかもしれません。
そうであれば、解決策としては掃除をすることです。
でなければ、単に使いすぎているだけです。
コンセントを抜くとか、掃除とは違う方法で、電気代を節約することをおすすめします。
エアコンのニオイの予防法
お掃除をしてエアコンのニオイが改善されたら、それをできるだけ長く保ちたいって思いますよね。
そこで、最後は再び臭くならないようにするための予防方法を4つ紹介します!
◇運転停止の前に1時間以上の送風運転
エアコンを使うと、内部にカビの大好物である結露が溜まります。
そのため、使用後にすぐ電源を切るのではなく、1時間程度送風運転を行うと、内部の結露が乾くので、カビが発生しにくくなります。
◇使わない時期も月に1度の送風運転
エアコンを使わない時期は、内部に結露が溜まらなさそうだし、大丈夫かな?いえ、そんなことはありません。
エアコンを使わないであろう春や秋でも、ホコリは付着するものです。
カビはホコリも大好きです。
最低でも月に1度は送風運転を行い、エアコン内部のホコリをフィルターにキャッチさせてください。
◇こまめにフィルターをお掃除する
フィルターはホコリが溜まりやすい箇所。
溜まったホコリにカビが繁殖し、ニオイの原因になってしまいます。
◇部屋の換気を行う
エアコンが臭くなる原因は内部のホコリやカビ以外にも、タバコのヤニや人間の汗など、部屋の空気に影響されるものもありましたね。
そのため、部屋のニオイを取り除くことは、エアコンのニオイの予防につながるのです。
エアコンクリーニングは本当に必要なの?まとめ
日ごろ使っているエアコンのクリーニングについて、いつやれば良いのか、また、どのくらいの頻度で行えば良いのかについて詳しく説明してきました。
今回の説明で、何年に1回エアコンのクリーニングをしなければいけないという事はなく、環境や使用頻度によってクリーニングの頻度は変わってくるという事がわかったのではないでしょうか。
ご自分が使っているエアコンの使用方法にあったクリーニングを行うようにして下さい。