エアコンは長年使っていると寿命というものがあり、定期的なエアコンクリーニングをしていくと寿命も少しは伸びていくものではないでしょうか。
そのクリーニングですが、行う時期としては引っ越しをするときが一番やりやすいのではないでしょうか。
目次
エアコンクリーニングが必要な理由
購入したばかりの時はとてもきれいなエアコンですが、しばらく使用していると汚れが目立ちます。
外からは見えない内部の汚れやカビもたくさんあります。
自分で掃除をしていても取り切れない汚れもあります。
室内機のふたを開けて溜まったホコリとカビの量に驚いたという人は多いのではないでしょうか。
では、なぜこのようにエアコンは汚れやすいのでしょうか。
◇カビが発生するために必要な三つの条件
①冷房運転時に室内機から水が発生することで湿度が上がります。
②暖かい空気はエアコンが設置されている天井付近にたまると温度が上がります。
③室内に舞うホコリ・ハウスダスト・ダニ・ペットの毛・タバコのヤニを吸い込んで運転するとカビの栄養となります。
この3つの条件がエアコンを使用していると揃うわけです。
◇お掃除機能が付いているエアコンでもカビは発生
最新のエアコンにはフィルター自動掃除機能がついている商品もたくさんあります。
しかし内部乾燥機能を同時に利用して、汚れと水分を取り除かなければ室内機のカビの発生は避けられません。
また、内部の掃除をしないまま長期間にわたってエアコンを使っていると、内部に溜まったホコリやカビを風と一緒にまき散らし、それらを身体に吸い込んで生活していることになります。
カビの細菌が含まれたエアコンの送風は喘息やアレルギー原因のひとつになりえるので、小さい子供がいる家庭は特に気になります。
引っ越しのタイミングでエアコンクリーニングをすれば、アレルギーや喘息の原因となるホコリやカビをキレイにできます。
エアコンクリーニングのベストシーズンそして相場料金は?
春の引っ越しシーズンこそがエアコンクリーニングをするのに最適な時期です。
なぜこの季節が最適なのか見てみましょう。
◇エアコンクリーニングのベストな時期は
6月の梅雨の時期はダニがたくさん発生します。
なぜならダニはホコリを栄養として増殖し、湿度が70~80%・温度が25度~28度のくらいの環境を一番増殖しやすいからです。
これは、ちょうど梅雨時期の気温と湿度にあてはまります。
梅雨入り前にエアコン内部のクリーニングを済ませておくと、蒸し暑い時期のダニの大発生を防ぐことができます。
梅雨入り前に引っ越しがあるという方は、ぜひエアコンクリーニングも依頼すると一石二鳥です。
さわやかな夏を迎えられることでしょう。
◇エアコンクリーニングは引っ越し時がお得
ここまで引っ越しの際に行うエアコンクリーニングのメリットを話してきましたが、やはり気になるのはその料金です。
種類別に大体の相場を見ていきましょう。
簡易クリーニング
引っ越し前後の壁などに取り付けている壁掛けエアコンの簡易クリーニングをする場合、大体7,000円前後から10,000円前後が相場となっています。
設置状態のまま高圧洗浄機で汚れを取り除いています。
作業時間は約2時間程度あれば完了します。
2台目からは割引料金になり複数台まとめて依頼hした方がお得となりクリーニング業者もあります。
分解クリーニング
分解クリーニングは、エアコンを分解洗浄してもらえます。
移設と分解洗浄を合せて大体30,000円から40,000円程度が相場となります。
業者が工場に持ち帰って洗浄作業をするため、期間は約1週間程度かかります。
少し時間がかかるので夏や冬ではなくエアコンを使わない時期に依頼するのがお勧めです。
引っ越しの際に依頼すると取り外し費用をサービスしてくれる業者もあり、通常料金よりもお得料金になります。
また、エアコンを多く利用する夏場は業者が混み合うため料金が上がります。
予算に合わせて検討してみるとよいです
エアコンクリーニングのメリットとデメリット
エアコンクリーニングを行うと、結果としてめりぅととデメリットがあります。
それぞれの詳しい内容を紹介します。
◇エアコンクリーニングのメリット
エアコンの中でカビやホコリが1番たまりやすいのは内部の熱交換機部分です。
エアコン内部にカビやホコリがたまると、汚いだけでなく消費電力が増えて電気代も上がります。
その汚れを除去しないまま使っているとエアコン冷暖房のパワー、スピードが落ちてしまいます。
エアコンクリーニングを行えば内部の汚れが落ちて省エネになるだけでなく、冷暖房のパワーも復活します。
◇エアコンクリーニングの際の2つのデメリット
時間がかかる
分解クリーニングは取り外したエアコンを業者が一度工場に持ち帰って作業をするため一週間ほど時間がかかります。
猛暑時など引っ越し後すぐにエアコンを使いたい時期に依頼するのは避けたほうが良いでしょう。
古いエアコンはクリーニングを断られることがある
購入して10年以上経過したエアコンなど、古いものは作業時の故障の危険性が高いため業者から断られることがあります。
また、引っ越し回数が多く移設を繰り返したエアコンは、壊れやすくなっていることがあるので、こちらも避けたほうが良いでしょう。
あまりに古くなったエアコンは引っ越しを機にクリーニングに出すのではなく買い替えるのも一つの方法です
エアコンクリーニングは引っ越し業者に依頼!?
引っ越しの時に引っ越し先でうまく動作しなければ、せっかくのエアコンがダメになってしまいます。
そんなときに、引っ越し業者でもクリーニングサービスを行っているので、依頼する価値があります。
◇引っ越し業者のオプションサービスが便利
引っ越しの忙しいときに、エアコンクリーニングの手続きまでしなければいけないの!? と思うかもしれませんが、そんなときに役立つのが、引っ越し業者のオプションサービを利用することです。
引っ越し業者によって、引っ越し時にオプションとして利用できる有料サービスのなかに、エアコンクリーニングを選べる引っ越し業者もあります。
本来のサービスである引っ越し業務に追加で依頼するだけなので、エアコンクリーニングの専門業者にいくつも見積もりを取ったりする必要がありません。
引っ越しのタイミングで依頼するなら、オプションサービスを利用するのがベストといえるでしょう。
◇壁掛け洗浄
壁に取り付けた状態で行う洗浄。
作業は1~2時間程度で終わるので、引っ越してすぐに使いたいという場合はこちらの方法が作業効率も金銭的にも。
パーツの細かい部分まで掃除することができないため、エアコン内部を完璧にきれいにできるわけではありませんが、そこまで気にならないのであれば壁掛け洗浄でも十分といえるでしょう。
◇分解洗浄
エアコンを取り外して一度クリーニング業者が預かり、パーツごとに分解して洗浄、乾燥させて再設置まで行う方法があります。
壁掛けクリーニングでは落としきれない、熱交換器の裏側の汚れなども落とすことができます。
また、カビのもとである水分を完全に取り除いてから再度設置してくれるので安心できます。
洗浄に自宅の浴室や庭を使う必要もないので手間が省けます。
作業完了までには通常1週間から10日ほど日数がかかるため、春や秋などエアコンがすぐに必要ではないシーズンの引っ越しにおすすめです。
もしくは、荷物搬入前のタイミングで引っ越し業者に預け、転居当日に間に合うよう作業してもらうという方法もあります。
エアコンの機種によってはどちらかの洗浄方法しか選べない場合もありますが、いずれも自分の手でやったのとは比較にならないほど、エアコン内部のファンやフィルターにたまった汚れがきれいにできます。
それ以降は定期的にフィルターの掃除を行ったり、必要なら専門業者にクリーニングを依頼したり、メンテナンスをしながら長く愛用していきましょう。
エアコンクリーニングは引っ越しと同時期に!まとめ
引っ越しの時のエアコンクリーニングは一旦取り外すためその時にエアコンクリーニングをするのにはうってつけの時期だという事がわかったのではないでしょうか。