エアコンを毎日使っているとどうしても臭いが出てきます。
このにおいの元はカビなのです。
そんなカビを除去するには、どこでどのような理由で発生するのかを知る必要があります。
できるだけカビの原因や除去方法を知っていれば、いざというときに役に立ちます。
できれば、カビが発生しないように予防できれば一番です。
そこで、今回カビの原因や除去方法、そして予防商法について詳しく紹介しています。
目次
エアコン内にカビが発生する理由
カビというと、風呂場や水場など水気の多い場所にあるイメージがありませんか。
何故エアコンにカビができやすいのか疑問に思うかもしれませんが、カビは案外どこにでも発生します。
キーポイントになるのは湿度・温度・ホコリ・汚れの3点です。
◇温度20?35度
エアコン内部の温度は厳密には異なりますが、私たちが設定する快適な気温はカビにとっても繁殖しやすい快適な環境です。
特に25?35度付近はカビが最も繁殖しやすい温度です。
◇湿度80%以上
エアコンを運転すると、熱い空気と冷たい空気が触れ合い、結露水が発生します。
冷たいグラスに水滴がつくのと同じ原理おなります。
その水分は排水管を通って外に流れますが、エアコン内部に一部の水が残ってしまい、高い湿度の原因になります。
風呂場に発生するカビと同じで、エアコン内部に残った水分が繁殖のしやすさに繋がります。
そのため、夏場にエアコンをつけるのはカビ菌にとって絶好の環境となってしまっています。
◇ホコリ・汚れ
カビが繁殖するためのエサとなるのが汚れです。
エアコンを付けている時は、常に空気が通っていて、家の中のホコリ、キッチンの油汚れ、タバコの煙などたくさんの汚れが風には含まれています。
カビは人の垢、食べカス、塗料など、なんでも栄養にするため、エアコン内部は汚れが溜まりやすくなります。
カビはどこに生えるの?
エアコンの前面パネルを開けるとプレフィルターと呼ばれる、網目がそれほど細かくないフィルターが付いてます。
このフィルターを定期的に清掃している方は多いのではないでしょうか。
最新機種によく見られる自動掃除機能付きエアコンは、このプレフィルターの汚れを取ってくれていますが、こちらにはカビはあまり付着してません。
エアコンのカビは、このプレフィルターの奥にある、フィ」に発生するものです。
また、外からは見えないエアコン内部にも多く発生しています。
特に一旦発生してしまうと取れにくく熱交換機・送風ファン・ドレンパンと言われる部分に多く発生します。
熱交換機は空気を暖めたり冷やしたりする場所で、エアコンを運転すると必ず風が通過する場所です。
ドレンパンは、空気中の水分が液体から気体になった水を受ける皿です。
水が溜まり・流れる場所なので水気が多いため、カビも発生しやすくなります。
送風ファンは、風を送る装置なので、ここも必ずエアコンより出てくる風が接触する場所になります。
熱交換機や送風ファンはエアコンから出てくる風が直接通過・接触する場所になるので、ここにカビが発生していると部屋の空気中にカビが多く含まれた状態となって出ていきます。
エアコン内のカビの撃退法法
自分で掃除するか、業者のプロにお願いするかの2つの方法があります。
自分で掃除する方法としてフィン部分は専用のエアコンクリーナースプレーを使うと掃除ができます。
◇フィンとファンの掃除
エアコン内部のフィンとファンの掃除は手の届く範囲で行うようにしましょう。
かなり難易度の高い作業が必要になるので不安な人や、故障が心配な人は無理をしないで、プロの業者にクリーニングを依頼しましょう。
コンセントを抜きます。
エアコン内部に触れることになるので必ず電源を落として下さい。
タオルで吹き出し口を拭きます。
その時は、タオルには中性洗剤を染み込ませて、タオルを細くして拭いてください。
洗剤を使ったタオルで拭いた後は、必ず水で絞ったタオルで拭きます。
このように自力では、掃除できる範囲には限界があります。
それに、分解を素人が行うのはかなり難易度が高く、市販のエアコン用のスプレーで掃除するのは、内部までは行えないためおすすめしません。
エアコン内部までの掃除はプロにおまかせした方が良いでしょう。
◇内部の掃除は可能?
エアコン内部の熱交換機や送風ファンの掃除をするときは、エアコン清掃用の缶スプレーなどのクリーナーを使います。
ドラッグストアやホームセンターなどでも販売されています。
缶スプレータイプでも表面に近い部分の掃除は出来ますが奥まった場所の掃除はなかなか出来ません。
奥の奥まで掃除をするには、エアコンの分解をしなければいけません。
感電しないようにコンセントを抜いて、前面のパネルを外して、送風ファンを外してと取り外しを行っていると、どうしても専門知識や工具が必要となるので、自分で掃除をするのはかなり大変です。
さらに、内部の電子部品にクリーナーがかかってしまうと故障の原因委なります。
そのため、水が掛からないように養生する必要があります。
ドレンホースという部分が詰まってしまうと、エアコンから水漏れが発生することもあるため、注意が必要です。
◇カビ掃除をプロに任せるメリット
故障の心配がほぼ無い
自力で掃除して、間違って水を電子部品にかけてしまうとエアコンが壊れてしまう可能性もあります。
そうすると、プロの業者に任せれば故障の心配は無く、掃除してもらえます。
自力でやるより綺麗
自力でやるのには、掃除道具やクリーナーなどを揃えるのにも限界があります。
プロにお願いすれば、自分でやるより確実に綺麗にしてくれます。
1度しっかりとお掃除すれば、メリットの1つに掃除の間隔を伸ばすこともできます。
抗菌剤散布をお願いすれば、さらにカビの発生を予防する事もできます。
エアコン内のカビを予防する方法
カビを洗浄しても、放っておけばまたカビは発生してしまいます。
しかし、カビを予防できる方法もあるので、日頃から対策を行うことがオススメです。
◇フィルター掃除は定期的
定期的なエアコン洗浄を行えばカビの発生を抑えられます。
内部が綺麗になったからと言って、フィルターが汚ければ埃・汚れでまたカビが発生してしまいます。
1ヶ月に1回程度は掃除するようにしましょう。
◇送風運転をする
カビは水気を好むのでエアコン内部を乾燥させなければいけません。
梅雨時の除湿運転や夏場の冷蔵運転は使うたびに水気が発生するため、冷房や除湿機能を使った後は、冷房内部の湿度を下げるためにも送風運転をしてから、電源を切ります。
30分?1時間程度送風運転をするのがオススメですそうすることでカビの発生を抑えてくれます。
◇部屋全体の湿度を下げる
エアコンだけでなく、家全体としてカビが発生しづらい環境作りをするのも効果てきめんです。
窓をこまめに開けて空気を入れ替える、除湿機を設置する、など湿度をできるだけ下げるのも対策になります。
エアコンクリーニングはカビ予防になるの?まとめ
エアコンにカビが発生した時にその理由や除去方法、そして予防方法について詳しく紹介してきました。
これらを知っていれば、エアコンから臭いがしたときに正しい対処ができるのではないでしょうか。
それにエアコンの寿命を延ばすためにもカビ予防をしていけば出費も抑えられます。